こんにちは。
ききです。
先日、熱海の「間瀬」のお菓子をいただきました。
桜がほのかに香る桜きんつば。
熱いお茶にぴったりでした。
結婚前(再婚同士)、私の勤務先まで、
夫が毎晩車で迎えに来てくれていた時期があります。
ある日のお迎え時、首都高の出口で減速が足りなくて違反を切られ、
次の更新でゴールド免許がブルーになってしまいました。
長年、無事故・無違反だった夫の落ち込みようはすごかったし、
ゴールドに戻るまでずーっと不満を繰り返していました。
無事にゴールドに戻って、次の更新が今年。
でもその2年前に脳梗塞で麻痺が残ることになり、
以来二度と車の運転はしていません。
それでも更新ギリギリまで返納しなかったのは、
アイデンティティの一部を失う気がしたからでしょうか。
運転、好きだったよね。
旅行も、ゴルフも、一緒にどこでも行ったよね。
私の方がずっと病気や怪我や入院が多くて、
いつも送迎や世話をするのは夫の方でした。
免許証の期限まで10日という昨日、
やっと返納してきました。
今より20kg以上がっしりしていて、頬もハリがあり、
髪も明るめにカラーリングしていましたが、
げっそりしてしまって、
ナチュラルなグレーヘアになった夫は別人のよう。
でもちゃんと警察署まで出かけて、
(書類は私が代筆するしかないけど)
カメラの前に座ってイイ顔で写真撮影できるまでには、
回復していることで十分です。
ところで、日中することが無さすぎて暇な夫は、
去年ぐらいから将棋にハマっています。
元々かじった経験があったため、
高次脳機能障害で回転が鈍くなっているものの、
「短期記憶」ではなく「長期記憶」で指せるようです。
詰将棋の本や動画の講座で勉強したり、
PCのアプリで(スマホは画面が小さくて左手だけじゃ無理)
練習したり。
でもやっぱり相手が欲しくなってきたところに、
私の父が「腕に覚えあり」とばかりに名乗りでてきました。
同じ町内に住んでいて、
まだ運転する母が連れてきてくれることに。
それを毎週土曜の午後、と決めて
「じじ将棋」と名付けました。
ソファー用のテーブルは置いていませんでしたが、
(夫の移動に邪魔だから)
将棋を指すなら、と折りたたみを購入。
ブック型ケースを積んで、
ちょっと高さを出して。
夫(写真左)は左手しか使えないので、
駒をまっすぐ並べるのも、他の駒に触らずに指すのも、
なかなか苦労していますが、
父(夫にとっては義父)との将棋の腕もまあまあ良い勝負、
勝ったり負けたり、2、3局指して楽しんでいます。
母と私はその間に買い物に出かけたり、
お菓子を持ち寄ってお茶したり、
だらだらとお喋りしたり。
静岡の温暖さをあまりに羨ましがるから、
関西の寒いところから近所に呼んだ両親ですが、
周囲に友達も少なく、外出も減ってしまったので、
週に1回の親孝行にもなっています。
父も家で駒と盤を出してきて、
詰将棋の勉強なんか始めたらしく、
「じじ」二人で張り合ってるのが微笑ましい。
こんな日が、もう少し長く続きますように。
長々とお読みいただき、ありがとうございました。