永久凍土のブログにようこそおいでくださいました。

 

 

大楽には絶対に何かあると思ってはいたものの、一方では不安で仕方なかったのですよ…なぜなら

 

その何かは引退宣言?と案じていたので。

 

「みなさんの前で」発言以降は、それはなくなったみたいだと、いくらか胸をなでおろしました。

 

勝手に妄想を膨らませていただけでしたね。

 

オープニング

幕張の初日、ニャンコ・ジャンプしましたよね?

だんだん見間違いかと思えてきています。

 

近視に加えて乱視が急に進んでよく見えていないし。

 

やるとしたら、今日が最後と思って目を凝らしていましたが、ありませんでした。

 

これもただの妄想だったのかもしれません。

 

 

 

略奪

真壁さんがみやかわくんを探し当ててオファーしたのでしょうか?

 

羽生さんに選択権が与えられていたとすれば大歓迎と思いました。

 

これからも羽生さんが演じたい音楽を最優先にしながら決めて欲しいです。自分の好みや懐メロよりも、結弦さんの喜びの方が嬉しいんですから。

 

録画を見たら、胸のアイソレーションというか拍動がそのまま見えてしまっているみたいな動きして、ニヤリとやっていましたね。

 

観客が見たいと思うものを即座に取り入れてくる羽生さん。

 

しかも見たかったでしょ~ってお顔をしてくる羽生さん、いつもながら可愛くてケシカラン。

 

 

 

レゾン

Aツアーに続いて、厨二病をまだやってるの?との声が自分の周りには多かったのですが

 

いやいやリアルフェイスは厨二病という形式を採用した演技だったとしても

 

レゾンは青年らしい悩みを演じたのだと思う。

 

厨二病する暇もなくスケート道を突っ走ってきた羽生さんには、ご自身に育ち直しを公衆の面前でさせてあげる機会が必要だったんじゃないかと感じました。

 

本当に幸せでしたの意味はそこにもあるのではないか?

 

羽生結弦のスケートをこれから極めていくためにも、その辺りの土台を固める必要があったのではないでしょうかと勝手に想像しました。

 

演技の間は、今日がレゾンの最終進化形なんだと思いながら、味わい尽くそうと演技中の手拍子は無しで集中しました。

 

リズムと旋律、間、歌詞、全てにこだわりと洗練とを加えてきた作品を味わいました。

 

みやかわくんの歌声が震えていたことは、滑りながら羽生さんも気付いていましたよね。

 

演技の後、ステージに近付きながらみやかわくんの泣き顔に、羽生さんの感情が動かされたのが見えました。

 

 

 

 

ノートルダム・ド・パリ 
あの場で演じたダムパリ、結弦さんは大人だったねーとお友達と一緒に感涙です。


リアフェ→レゾン→ダムパリの流れによって、少年から1人の大人へと、自分を育て直す過程を成し遂げ、FaOIの一連の演技が完結したように感じました。

自分の中では、利符のN杯のスピンでふらついてしまった姿や、テレビ解説の本田武史さんの「あぁ、ここでも…」の声がトラウマのように心に引っかかり続けていたのですよ。

確かにはにかんだような笑顔で次に向かっていく、素直でまっすぐで、愛らしい姿ではありましたが、華奢な羽生選手の記憶と共にあったプロでした。

当時、巨人の星大リーグ養成ギブスみたいな体力増強トレーニング用プロなどという言われ方をしていて、ドSウィルソンのダムパリでした。

初戦のフィンランディア杯では最初の4Sを成功させた4回転2本のプロも、その後はなかなか決まらくて苦労していたことや、インフルエンザで遅れた日程を取り戻そうとして無理な練習で膝を痛め、ワールドでは激痛に耐えながらのダムパリだったことも苦しい記憶でした。

 

静岡のダムパリは、大人の苦悩とそれを昇華させるという人間の姿を、大人の結弦さんが演じ切っていました。

どうにも辛く大変だった記憶が色濃いプロだったからこそ、見せてくれたダムパリの安定した力強さが嬉しくて、かっこよくて!

 

羽生さんの下半身ブラボー!と拍手喝采でした。

 

また一つ、今ならできる、って忘れ物を取りに行ったのですね。
 

見ている方の10年間抱え続けた辛さが解けて、キラキラと昇華していったんですよ。


本当にありがとうと伝えたいです。

 

それにしても1プロ終わった直後にあの全力演技、本当にぶっ倒れるかもと思いました。

 

富山のオリジンでは膝から崩れ落ちていましたからね。

 

しかし、そうはならなかったところに、羽生さんの今が1番上手いだけでは無い、今が1番強いを感じました。


結弦くん、ありがとうございました😭

 

 

 

 

フィナーレ

情感を込めた羽生さんの腕の動きが大好き!

コンティニューでも何気にTime to Say Goodbyeを1番リピートしてました。何といっても、あのタメの心地良さといったら!

 

パパシゼが最初に飛び出していった時は、このショーがよほど楽しかったと思ってとても嬉しかったです。

 

ステージ横の最後のありがとうございましたー、だけは良く見えた席でした。

 

最後の日なのでお言葉があると思っていましたが、それは「本当に幸せでした」でしたね。

 

幸せの中身は羽生さんの中の目標が達成できたことはもちろん、そればかりではなくて、

同世代のアーティストとの共演ができたこと
ウィルソン氏の土台の上に、自分のこだわりを詰め込んだ振付を作って、それを日々磨き上げていく作業と最後には満足のいく演技ができたこと
大好きなスケートで伝えることができたこと

アーティストさん、スケーターさん、スタッフさんとの密度の高い交わりができたことなどなど

一言では言い表せないものが詰まっているのでしょう。

 

前後しますが、レゾン後の暗転時、会場に起きた拍手はアンコールを求めるものでは無いように感じていたのですがどうでしょうか。

 

自分はそうでしたが、純粋に羽生選手への感謝だったように感じたのですよ。

 

鳴り止むことなく続いて、高まっていって、演奏が始まらなかったらもっと続いていたかもしれません。

 

演奏者も、入るタイミングをしばらくの間、待っていたような、心に強く残った場面でした。

 

 

 

新幹線でお帰りの姿がSNSに流出したことにも驚きました。

 

2人はよほどはしゃいでいたのでしょうか。幸せそうで良かったと思いました。

 

そして、幸せな梅雨が明けました!

 

 

おわり