6月16日土曜日

 

明石海峡大橋を渡ります。

 

諭鶴羽神社へ。

 

お礼参りにうかがいます。

「山道の運転に自信のある方は大丈夫ですが、

自信のない方のために無料送迎も行っております」と

諭鶴羽神社公式ホームページは見ていましたが、

 

自家用車で向かいました。

 

後から、どうして頼まなかったの、と言われてしまいました。

だって、運転大丈夫だと思ったんだもの。

 

 

狭く、曲がりくねった崖道でした。

 

この写真からは良いお天気と分かりますが、

道中のほとんどは暗く感じられました。

 

下りてくる車がないことをひたすら祈りました。

 

カーナビに見える道は、これでもかというほど、

まだまだ先に続いています。

 

やがて。

 

急に視界が開け、

神社の駐車場が見えたときには心底ほっとしました。

 

ちょうど送迎の車が到着したところで、

宮司さんと思われる方をはじめ、皆さんが私たちを見ました。

 

私たちの方を見て笑っているんです。

 

「自力で来る人はいないでしょう。あれぇ、来てしまったかぁ~?」という感じでしょうか。

 

万が一にも対向車があれば、

どちらかが1kmはバックすることになると後になって聞きました。

 

 

あんなに細く険しい山道の先に、

こんな立派な神社があるとは。

 

資材が運ばれ、

建てられていく様子を想像して

人々の思いの尊さに打たれます。

 

右に手水舎

 

鳥のさえずりが聞こえています。

 

拝殿に向かいました。

 

 

羽生結弦選手の金メダルをお祝いする看板が置かれています。

 

「ガンバロウ東北」の文字もうれしく拝見しました。

 

さらに「国民栄誉賞」の文字も加えてくださったのですね。

 

「羽生結弦選手にお力添えをいただき、本当にありがとうございました」と

心を込めてお参りさせていただきました。

 

 

宮司さんがお出ましになったので、

ご挨拶をさせていただきました。

 

「こちらには初めて参られましたか?…

それは遠くから。ありがとうございます」

 

「山頂には行かれましたか。

羽生さんが来られたとき、

『山頂に行かれますか』とお聞きしたら、

『はい、行きたいです!』とおっしゃるので、

『じゃあ、行きましょう!』と一緒に登ったんです」

 

撮影は禁止と書かれていますが、

二度参られた羽生選手が宮司さんと並んで撮られた写真や、

 

奉納された絵馬の写真が

額に入れられて置いてありました。

 

目標に向かう意思

努力を続ける忍耐

国民のお手本になる人です、と

宮司さんがおっしゃいます。

 

羽生選手の言葉のこと

羽生選手を支え、守る力のこと

宮司さんとお話できて

とても貴重な時間を

過ごすことができました。

 

「この写真は山頂で撮ったものです。

頂上の似合うオトコでした!」

 

宮司の奥本さん、お話が上手です!

親しくお話をしていだだいて感激いたしました。

ありがとうございました。

 

その淡路島最高峰・諭鶴羽山の頂は15分ぐらい登ったところにあります。

 

瀬戸内海が見えています。

 

熊野の神は諭鶴羽山から渡っていかれたと伝えられるそうなので、

「諭鶴羽古道」は、世界遺産「熊野古道」ともつながりがあったのですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

下り道、対向車は幸いにも、また、ありませんでした。

 
道幅が広くなり、海が見えてきました。
 

 

「ここまで登って来られたんですから、

もう、日本中どこの道でも、

どこまででも行けますよ」

 

宮司さんの言葉を思い返しながら

 

わたしたちにも神様のお力添えがあったことを

感じずにはいられませんでした。

 

運転してくれた息子よ、ありがとう。

 

明日はあなたには初めてのアイスショーを

一緒に観ようね、とは言うものの

 

この日の体験はあまりに強烈すぎて

 

正直なところ、

旅の目的を全て果たしてしまったような気分でしたよ…