オレがマザコンかどうかより

とにかく母親との絆について


松本人志




つづき




オレの家は、この連載でも何回も言っているとおり、かなりの貧乏だった。普段の生活でも苦しいのに、毎日のように病院通いというのは、かなり、それはもう、かなりきつかっただろう。といって診療費を節約するわけにもいかない。とすれば、普通、交通費の節約を考えるのだが、足が痛いと言っている子供を歩かせるわけにもいかない。




そこで、うちのババァが考えたのが、乳母車である。どこで借りてきたのか、拾ってきたのかわからないが、ボロボロの乳母車にオレを乗せて、病院めぐりをする事になった。






つづく真顔