HOMETOWN


Caravan




絵に描いたような青い空

海沿いの町に風が吹く

辻堂海浜公園の駐車場で

そっと煙を燻らせている






芝生の片隅に座って

つくりかけの歌を口ずさむ

翼を広げたトンビが風に乗る

あの瞳には何が映ってるんだろう






海岸通りをトラックが猛スピードで走る

スマイルマークのTシャツを着た犬が信号待ちしてるしっぽフリフリ







その飼い主はiPhoneの画面を覗いて

今も誰かと繋がりたいと叫んでる






光が降り注ぐ


光が降り注ぐ






優しい雨の滴のように

この世界を今 溶かしておくれ






絵に描いたよう黄昏が

海沿いの町を包み込む

もしかしたらこの世界は全部夢かも

そんな事考えて苦しくなる






歩道橋の上 振り返れば

夕陽に染まる富士山が見える





富士山






水平線の向こうまで旅したけど

この町も悪くないと思うのさ






無邪気な声で笑いながら少年が走る

買物帰りの老人が それを見送る






その瞬間 僕の中で時間が止まる

そしてあなたに会いたくなったんだ






光が降り注ぐ


光が降り注ぐ






優しい雨の滴のように

この世界を今 溶かしておくれ






闇を照らせ 孤独を照らせ


痛みを照らせ 命を照らせ






浜辺に散らばるプラスティックの破片

どんな旅をして来たのだろう

それはまるでこの世界に生きる全ての

悲しみの欠片の様に見えた






叶えられなかった約束

置き去りにされたいつかの

もう会えないあのやあの瞬間






その全てに風が吹いている


その全てにやがて朝が来る





⛅️

🗻 🚶‍♂️🚶‍♀️🚶‍♂️🚶‍♂️

ご来光










プリーズ

キーポン・ウォーキン‼︎