帰りに見た癌研の空です



昨日
年1回の癌研の検査に行って来ました

膝に軟部肉腫を患って
去年で15年

終わりと思っていたら
手術の足の様子が心配だからと
今年も行く羽目になった病院です


レントゲンを撮り終えて
待つこと一時間

診察室に入ると先生が
「足に変わった様子はないですか?」
「何もありません」と答えると
「何にも?」とおっしゃったので
「あ~そういえば
 この前片道45分自転車で往復したら
       膝がちょっと痛くなりました」
と言うと

「それは元気すぎます

と看護師さんと先生は笑い

「膝ちょっと見せて」と手術した膝を触り
「折ってー、伸ばしてー」と様子を見て
「筋肉もついてるし、大丈夫か~」

「毎年来るのは大変だから
 何か気になることがあったらでいいよ」

「ほんとですか
」と私

先生「あ、でも来なくていいと言ってるんじゃないよ
 来たかったらいつでも来ていいんだからね
  データーはいつまででも残っっているから
ちょっとでも気になることがあれば来ていいからね」

 「病院に来たいわけないです

                 (心の声)


昨年で卒業できると思っていたのに
足が心配だからと言われてまた1年
とうとうこの日がやってきました


でも・・・

不思議なものです

来なくていいと言われると
なんだか寂しいような


人の気持ちって複雑ですね

膝の肉腫を取り
ももから筋肉を移植した時は

私より少し早く同じ手術をした方が
再手術になったため
先生が慎重になって
ベットからなかなか出られなくてまいりました

当時子どもが二人幼稚園で
夏休み直前ということもあり

何とか早く治らなければ
と言う思いもあって

リハビリに行っては
「これ出来ますか?」
と言われるたびに

「あ、もうやってます」と私

先生から
「まったく・・・出来るだろうと思っても
 『痛くてできません』と言う人がいると思えば
  あなたのように一人で
  さっさと出来ちゃう人もいるし」
(この「まったく」はどういう意味?
 と思いながら聞けずに終わった私で

         

もともと左足が股関節脱臼していたうえに
右のひざを手術したので
最後まで先生は
足のことを心配してくださいました
7センチも長さが違えば
背骨も曲がる

今は骨を伸ばすことも出来るようになったと
教えて頂いたこともあります

ただ入院も長くなり
 動けなくなる時間が多すぎて

家庭も仕事も
影響が大きすぎて
治すことに踏み切れなかった私です

手術後も
「まめに検査に行く」という約束で
抗がん剤もしなかった私です

先生方はよく話を聞いてくれて
説明も良くしてくれました

癌になって初めて
病院の印象が変わりました

売店の叔母さん
レストランのおじさん
看護師さん
同じ病室の方たちも
皆さん親切でした

病気は私にとって
大きな傷跡を残しただけでなく

自分の考え方
生き方
を変える大きな転機になりました

それまでの私は
自分のことよりも子供優先

起きていないことをくよくよ考える

でも
死に直面した時
本当に
シンプルに
考えられるようになりました

自分のことも大切にするようになりました

悩みで腫瘍が熱を持ったのを見た事で
「がんの喜ぶことはしない」
と誓った私

『起きてもいない事』
改善されないことに時間を費やすことが
もったいないと思うようになり
良くなる方法だけに
   時間を使えるようになりました


当時仕事を休んで
   子供を見てくれた友達
秋田から来てくれた親戚

子どもを預かってくれると言った
親戚や友達

支えてくれた人や
心配してくれた人たちに
感謝、感謝です

昨日は雲も多くありましたが
癌研の上の空は
私の心のように青い空でした

今日は私的な話ですみません

お付き合いしてくださった方
  ありがとうございました





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