総二郎は帰国してすぐ優紀と連絡を取り、つくしの近況を
 
 話した

 優紀は総二郎と付き合い始めてから西門流に弟子入り
  
 して本格的に茶道に取り組んでいた

優:つくし、元気にしてるんだ…良かった
  総二郎さんだけずるい

 責めるように話す

総:つくしちゃんの状況を把握しないで、優紀に話すのはどうかと思ってね
  黙ってて悪かったね

 
 大学を卒業して、優紀を連れてつくしを訪ねようと連絡入れた

つ「西門さん?久しぶり!私も連絡入れようと思ってたところ
  大学スキップして卒業しちゃったから今度はNYで勉強しようと
  思ってね。だから今NYにいる。遊びに来るんだったら迎えに行くよ」

 放浪癖が出たのか?まぁ連絡が付くだけでも良しとしよう


総「おまえってやつは、居場所が分かって居れば安心だからな
  優紀もつれて行きたいが良いか?」

つ「いいよ!私も優紀に会いたい!」

総「じゃ、優紀の夏休みでも予定立てるとするよ
  お前も休みになるんだろ?」

つ「MBA取ろうと思って大学院に通いながら、社会勉強の為におじい様の会社手伝ってるんだよ
  だから中々休みがないけど何とかとってみるよ」

 再会の約束をして電話を切った

 あいつNYにいるって言ってたけど、あいつ大丈夫か?

 優紀と総二郎はつくしに会うために、FJ空港に降り立った

 優紀とつくしは嬉し涙を流しながら再会を喜んだ

 二人は満足したのか…

つ:西門さん、早く行くよ。のんびりしてたら置いていくからね

 と優紀を引っ張って歩き出していた

 空港のVIP専用の駐車場の真っ白のベンツの前に着いた

 (誰が運転するんだ?まさか、つくし?運転手は見当たらない…)

つ:さぁ、乗ってよ。私のマンションでいいよね。それとも
  二人でホテルにでも泊まるつもりだった??

優:つくしのマンション?部屋大丈夫?泊まれる部屋あるの?

 以前のつくししか知らない優紀は当然の疑問をぶつけた

つ:部屋ならいくらでもあるから大丈夫!安心して!

 当然のようにつくしが話す

 つくしの運転に、総二郎は冷や汗をかきながら車に乗っている

 NY郊外の一等地のマンションにやっと、辿り着いた

 高級マンションばかり立ち並んでいる、その中でも一際目立つマンションに
 
 駐車し、中に入っていった。

 広いエントランスを通り抜け、住民用エレベーターを通り越し最上階専用の

 指紋認証エレベーターで25で降りた

 そこはワンフロアになっており、つくし専用のスペースだった

 リビングは40帖ほどあり、このフロアだけでも客室は全部で15部屋ある

優:ねぇ、つくしこの部屋すごいんだけど…

 驚きすぎて、立ち尽くす優紀

つ:おじい様が用意してくれたの。こんなに部屋必要ないって言ったんだけどね…
  言い出したら聞かないから…ここはお客様専用だから私のスペースは二階なの
  そっちにも少しだけど客室があるからそっちにする??

総:上には部屋いくつあるんだ?

 流石の総二郎も疑問に思った

つ:客室だけで6部屋かな。後、私の部屋とLDKかな。
  普段ここは使ってないから出入りしてないの。
  エレベーターで上まで行っちゃうし…

 平然と言い放つ。使用人が出入りしているのか、管理が行き届いている

優:つくしと積もる話もあるし、改まった客じゃないから
  つくし専用のスペースで過ごしたいな

つ:じゃ、上に案内するね

 優紀と同じ部屋にしてもいいよと、総二郎を揶揄いながら
 
 部屋の案内をしたつくしはおじい様に呼ばれているからと

 出掛けて行った

 ピンポーン、ピンポーン♪

 誰だろう、つくしも居ないし…どうしよう

 迷っていると、男性が玄関を開けて入ってきた

 お互いに顔を合わせてびっくりした表情で、声も出ない


?:つくしの友達?そういえば来るようなこと言ってたな…
   今日だったんだ。でも今日は実家に呼ばれているはずなんだけど…

 等と、一人でブツブツ言っている。英語が分からない優紀は困惑している

総:つくしの彼氏ですか?俺たちは、つくしの友達です。

 総二郎から話しかけた

?:俺はケン。大学の友人さ。残念ながら彼氏じゃないよ
  デートとかで帰れない時に部屋を借りているんだ…

 ケンは自己紹介をし、ソファに腰かけて寛ぎ始めた


総:俺は、西門総二郎。こっちは俺の彼女でつくしの親友、松岡優紀。

 優紀の紹介も総二郎がした

ケン:よろしく!つくしはもうすぐ帰ってくると思うよ
   連絡したらそう言ってたから…

 ケンは、総二郎達のことも気にせず自分専用であろう部屋へ行った

 しばらくしてから、八乙女家からのデリバリーが届き、つくしが帰ってきた

つ:ごめんね…食事の支度が出来そうになかったから実家で頼んじゃった
  そういえば、ケンが来たでしょ…あいつったらいつも突然なんだから
  びっくりだよね??

つ:ケンいるんでしょ?出掛けないなら一緒に食事しない?

 つくしがケンの部屋で声を掛けた

ケン:大した用ないから、今日はつくしの友達と過ごすとするか

 ケンも交えてにぎやかな時を過ごした

 楽しいときはあっという間いすぎ、総二郎と優紀は日本へ帰って行った