12月号第1特集で山スキーを取り上げるようになったのは今世紀になってから殆どがそう。それまでは3月号というのが定番だったし、実際時期としてはそれくらいが丁度いいのに。それは私のような道具の売り手側の事情もあるだろうが、このところその他の号を読んでみても数日間の合宿を必要とする尾根や縦走などの情報よりも、1泊2日で行ける山や山小屋利用の話が多い。これは私のように山に数日間拘束されることが物理的に難しいというのもあるだろうが、それ以前に団体による合宿という形態を嫌う今の時代に合わせた企画なのだろう。勿論時代とともに形態が変化していくのも当然だし、個人の嗜好は好き好きだが、個人的には何だか淋しい気がしないでもない。
第3特集のフーバー兄弟の話はもう知っていた話なので目新しさは感じなかったが、トランゴのヨセミテ化という最近の傾向を把握するのには分かりやすい記事だった。
和田さん、木本さんの連載が続くのは嬉しいが、山岸さんのそれがなくなるのはちょっと残念。加筆訂正して本にしてくれないかな。
笹原さんの銀マットの話は、地味だが面白かった。そういえば、テントの中で「表」に足を滑らせてこけた仲間を知っている。
備忘録は今回で終了。前の「30の質問」同様面白かったし、願わくばこれからもそういうインタビュー企画は残して欲しい。
因みに出て欲しかったのは遠藤甲太、渡辺斉、柏瀬祐之、戸田直樹、平田紀之、高田光政各氏。現役の人もいるし失礼か?