夜8時。






「ちょっと、行って来る。」







と息子がサッカーボールを持って、出かけようとする。

まるで、中年の父さんが、飲み屋へ出かけるシチュエーションだ。





「えええぇぇぇ~、こんな時間にどこへ行くの!」









あ。









と思った。

そうか、やはり、そう来たか。




朝見た、ロナウドのお母さんのインタビュー。





「ロナウドは、朝出かけたら、夜の9時まで帰ってこなかったわ。」

夜9時まで、ずっとボールを蹴っていたという話を、

彼は朝、食い入るように見ていたのを思い出した。




貧しい家で生まれ、もちろんDSもない。

ポケモンだって集められない。

でも、「サッカーがある」とあのキラキラした目で

サッカーをする姿を見て、息子は何を感じたのか。




かといって、この東京で8時に外でサッカー?

と思うと、出してやれない母。

当たり前だけど、当たり前なんだけど、

ああ、この差が「世界」なんじゃないの?

と自問自答。




夜のうるぐすでも、「サッカーしか娯楽がない」国での

選手の話をしていたのを見て、いろいろ考えさせられた。




息子には、

「あのね、ロナウドの国とはちょっと違うの。

広い広場があって、不審者とかもたぶん、いなくって・・・」

と説明したけれど、心から納得はしていないだろう。

私が子供なら、わかるけど、わからない。




「出来る範囲で、出来ること全てをする」




結局、ここなんだろうけど・・・。