庫内物流管理とは(可視化のための情報の統一と共有化について) | 酔眼(酔った眼でのあれやこれや)

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情報の統一

情報の統一とは、関係者(作業者、作業管理者)への情報共有として同レベルの情報を提供することとは異なる。

過多な情報を発信することはむしろ混乱する場合がある、したがって「整理された」「シンプルな」情報を提供し現場の作業が遅滞無く間違いの無い作業を遂行させる為に確実な情報を引き継いで行くことが重要である。


基本的には前行程から次行程に作業結果(実績)を引き継ぎその情報が次の作業指示となる。


具体的に例をあげると、

入荷検品作業では入荷予定(事前出荷情報:ASN)に対しての照合を行うが、入荷検品情報を次の入庫作業に引き継ぐ。


例をあげると、A商品の入荷予定が100ケースある場合で、実際に入荷検品したときに受入可能数が95ケース(5ケースは欠品または不良品として受け入れなかった場合)の場合に、次行程の入庫(棚入れ)可能数は95ケースである、したがって入荷予定数と入庫指示数を照合した場合は5ケース足りないことになる。

これを入荷検品実績数(95ケース)を入庫指示数とすることにより入庫作業時の照合が円滑に行われる。


このように前行程の実績をもとに次行程の作業指示情報とすることにより円滑な作業が行われる。

これも情報の共有と統一化のひとつである。


但し、行程ごとの情報処理はリアルタイム処理が前提となる、これは情報処理と実作業の進行が密接に関連していることである。すなわち前工程の情報処理が行われている最中にも現場では次行程作業が進行しているので、情報処理でのエラーがあった場合、実作業は前工程の誤りに気づかずに次行程作業が進行していたら誤りを正す為に手戻りが生じる(これは非効率)


情報の共有

情報の共有とは、関係者(作業者、作業管理者)間で共通の情報が照会可能な環境を整備することである。

環境整備とは、取り扱う商品・製品の情報、入荷予定、出荷指示、行程進行の状況、在庫の状況が統一された基準でいつでも照会可能とすることである、当然倉庫内の関係者だけではなく外部の関係者、荷主、納品先、担当営業etc)にも必要な情報を発信する必要がある。


情報共有と享受の具体的方法

最近ではインターネット等の普及により従来のような個別の仕組み上での端末を設置したネットワーク構築が必ずしも必要ではなくなってきている。すなわち「インターネットエクスプローラ」のようなブラウザを利用することによりローコストで情報照会が可能な環境が整ってきている。


但しインターネットを使う場合には外部(世界中)に情報をさらすことになるのでネットワークはVPNを導入したり、ファイヤウォール等によりガードをかける必要があるのはご存知だと思う。


倉庫内部又は関係する本社・営業所・荷主・納品先との情報共有として情報の基礎となる部分(商品情報等)については共通した識別を持たせる為にコード化が必要になる。

昔は各企業や企業内でもばらばらだった商品コード等についても現在はJANコード(将来的にはGTIN)で統一されてきている、又企業間取引でもEDI等が普及してきているが、前提は各業界単位で標準プロトコル(食品、電子部品、百貨店etc)が使用されている。