日々の出来事と合わせつつ、これまでのことを印象のつよい順から振り返っていこうとおもう。
たぶん、友だち編、お仕事編、ウガンダ編、その他もろもろ
っていう感じになるのではなかろうか
さて、今回はウガンダの集団リンチについて。
今朝、私の住むのどかな街マサカで集団リンチを目撃した。
あまりに衝撃的だったのでほぼ更新していなかったブログをまた始める気になったのだ。
ここウガンダでは、スリや泥棒を見つけたらその場にいた住民が取り巻いて集団リンチ、最悪の場合殺してしまう。
なんでそうするのかは分からない、そういう風習なんだそうだ。
地球の歩き方だったかロンリープラネットだったか忘れたけど、そういう類いの本にもそのことは書いてあってスリにあった時、「どろぼうだ!」と叫ぶとみんながその人を追い回して(たとえ確証がなくても)ボッコボコにする。
そしてそれが今日、マサカで起こった。
朝10時頃、明日の仕事に必要な書類をプリントするためにウガンダ人青年のモゼスと一緒にタウンへ向かった。
歩いて5分位すると、いつもは穏やかな大通りに人だかり。
そして十数台のオートバイタクシー(ボダと呼ぶ)と青年たちが、大通りから外れた草むらを横切って走っていった。なにかのお祭りのようにみんな意気揚々として楽しそうだった。
なにが起こっているのか分からない私に、「泥棒だよ」とモゼスが教えてくれた。
走っていったボダや青年たちは、逃げた泥棒を追いかけていたらしい。
じゃあ、あそこにある人だかりは?と聞くと、「たぶんもう一人の泥棒が倒れてる。」とモゼス。
通りすがりに見てみると、血だらけになって倒れている30~40代の男性がいた。
肩で息をしていたから生きているのが分かった。
すでに数名の警察が到着していて、彼をぼこぼこにしたボダガイたち(ボダの運転手の意)はもう一人の泥棒を追いかけにいったようだった。
私とモゼスは「怖いね」「クレイジーだ」と言い合いながらすぐにその場から離れてタウンに向かった。
数分してパトカーが私たちを追い越して帰っていくのが見えてとりあえずは解決したんだなと思っていたら、そのあとすぐ興奮して暴走族みたいになったボダガイたちがなにかを叫びながら走り去っていった。
異様な盛り上がりに驚いて「なんて言ったの?」ってモゼスに聞いたら「congratsって言ってたから殺したんだと思う。」と。
えええ!でしょほんとに。警察いたじゃん!どういうこと!?
なんでも、逮捕したところで証拠もないしどうしようもないから放置したらしい。
保護もしないの?!と聞いたら "They don't really care about him."
とにかく驚いた。
たとえどんな極悪人だろうがとりあえずは一旦保護するであろう日本の警察。
血だらけの泥棒を殺気立った男たちの中に放置するウガンダの警察。
私はこれだから途上国は、とかそんな話がしたいわけじゃない。
ただ道徳的、倫理的、その他すべての価値観が私と違いすぎてただただ驚くばかりだった。
あとからモゼスが聞いた話によると、殺された男性は昨日の夜隣町で盗難にあったボダに
乗っていたところを見つかったらしい。
もう一人の逃げていった男性は、そのボダに一緒に乗っていたらしい。そして彼も殺された。
この同乗者はもちろん、運転していた男性がそのボダを盗んだ確証はない。

男性の靴と血のついたレンガ。
1ヵ月半暮らして、ウガンダという国が大好きになっていた私にとって
今回の出来事はかなりショッキングだった。
カンパラでスリにあっても「どろぼうだ!」と叫ぶ気にはならないのはたしか。