段ボール箱のレコードを整理していたらFlip Phillips が出てきました。

このレコードはジャケットが気に入って買ったのですが、実はセカンドです。

オリジナルは同じClefから出たMGC-637です。

これは1955年に発売さました。そしてタイトルとジャケットを変えて1956年に再発されたようですが、Norman Granzはこの手の再発が多いので同じアルバムのジャケ違いを何回か買わされました。中には同じ写真のジャケで中身が違うとか訳が分かりません。

 

でもこのアルバムは文頭のジャケとタイトルが正解だったと思います。

 

Flip PhillipsはJATPで人気を博しました。よくSwing Age のような紹介をされますが、私にはJamp Music の延長のように聞こえます。

ロックが1955年に誕生し、プレスリーもRCAに移籍して全盛を極めていた頃発売された訳ですから、白人の若者の心をつかむのにはオリジナルのジャケットは渋すぎます。

タイトルも Rock With Flip と変更し、ロカビリー世代をターゲットにしようとしたのではないでしょうか。

 

1956年はジャズの名盤が発売されています。

マイルスのマラソンセッションやBlue Note 「鳩のサド・ジョーンズ」もこの年ですね。

これらを比較すると明らかにターゲットが違うように感じます。

それにぴったりだったのがFlip Phllips だったのでしょうか。

 

Blue Note や Prestege と全く違うジャズの世界もいいと思います。