私がeBayのオークションを始めたのが1999年でした。

当時は日本人や中国人の参加が少なく、決済方法や連絡方法も確立されてなかったので大変手間のかかるものでした。

 

まず落札するとSellerと連絡を取り合いますが、定型フォームが無かったので普通にメールでやり取りします。米国の人だと輸送手段(船便・航空便)、送料、支払方法などを事務的に簡単なメールで済むことが多かったのですが、英国人は非常に丁寧と云うより回りくどい表現で読むのが大変な人が多くいました。まぁこれも「英国人らしいな」と思えて楽しかったです。

あと、ドイツやフランスの方とは英語でやり取りしますが、どちらも外国語なので気楽にメールできました。

 

輸送方法で船便を選ぶと運賃は安いのですが時間がかかる(1か月以上)のと破損する確率が高くなります。実際にレコードが割れて届いたことが数回ありました。また航空便でもレコードを新聞紙に包んでピザの箱に入れて送ってきた米国人もいました。

この時もレコードが欠けてしまったのですが、Seller曰く「今まで大丈夫だったのになぜだろう?」と言われて驚いたことがありました。国内と違うことがわからないみたいです。

 

あとよく皆さんが心配する「支払ったのに届かない」問題ですが、私は1000回以上取引していますが、未着は2回のみです。

 

支払方法はまだPaypalが出来たばかりで、日本人が利用できなかったので郵便小為替か現金、たまにクレジットカードで支払いました。

郵便小為替が一番安全でしたが、イタリア人の大部分が「途中で盗まれるので現金を透かしても見えないように封入にて送って」と言ってきました。

大多数が米ドルを希望しましたが、たまに現地通貨を希望されると(ユーロ以前)東京銀行に為替に行くのが面倒でした。

 

メールのやり取りも事務的なものも多かったのですが、お互いに楽しんでやり取りすることが多かったので、お互いの趣味趣向を話し合ったり、日本盤を販売したり、反復購入する人にはリザーブしてもらったり、豪雪で外出できないと写真を送ってきたりとても楽しかったです。

今思うと面倒でも思い出に残る取引が多く、今のオークションは楽でいいのですが味気ないことが多いですね。

 

ちなみに最初に買ったレコードはサッチモのHeebie Jeebies とゲッツのSPでした。

Heebie JeebiesはオリジナルのGeneral Phonographですが20ドルという安さでした。