8月6日は広島原爆投下の日です。

この日になるとムスタキと云うギリシャ系フランス人の歌ったヒロシマが頭の中で流れてきます。

 

Georges Moustaki  Hiroshima ヒロシマ

https://youtu.be/6hY2N5rNjDM

 

1970年代初頭はまだフォークソング全盛の時代でした。

日本ではやったフォークソングは神田川のような四畳半ソングとプロテスタントソングにほぼ二分されていたように思います。

その中でこのムスタキはフォークソングとして紹介されていたように記憶しています。しかし今聞いてみるとフォークとシャンソンの両面を持った歌手でした。

 

私の友人が大ファンで、彼から「私の孤独」やこのヒロシマが入ったレコードを借りてよく聞いたものです。

彼はプロテストソングも多く歌いましたが、このヒロシマは真っ向から戦争反対を歌うのではなく、平和を願う歌です。この哀愁を持った歌とともに心に響く歌詞です。

 

鳩とオリーブによって
囚人の苦悩によって
罪のない子どもたちによって
たぶん明日には来るだろう

日々の言葉とともに
愛の身振りとともに
恐れと飢餓とともに
たぶん明日には来るだろう

すでに死んだすべての者たちにより
まだ生きているすべての者たちにより
とにかく生きようとする者たちにより
たぶん明日には来るだろう

弱い者たちとともに、強い者たちとともに
意見の合った全ての者たちとともに
それがわずかな人々でしかなかろうが
たぶん明日には来るだろう

踏みにじられた夢によって
見捨てられた希望によって
ヒロシマに、あるいはもう少し遠くに
たぶん明日には来るだろう

平和が!