実はカントリーミュージックは苦手です。ラジオでもカントリーがかかるとチャンネルを変えますし、テンガロンハットを被った姿も嫌いです。特に日本人は絶対似合わないと思っていますので、テンガロンを被った芸人やプロゴルファーも嫌いです。

 

そんな私がほぼ唯一聴くのがJimmie Rodgers です。

出会いのきっかけは50年前にレコード会社が販促に配っていた新譜紹介のパンフレットでした。

その裏一面にこの「ジミー・ロジャース全110曲集遂に発売!」の広告が出ていました。

一面広告で文面の力の入れようがすごく、すごい人なんだろうなと漠然と思いました。

ただ、未知のジャンルの音楽に学生が8枚組12,000円のレコードは買えるわけがなく、そのまま月日が経ちました。

 

当時は戦前の音楽が今ほど身近になく、特に戦前ブルースは全てが入手困難でしたが、30年ぐらい前からDocumentやYazooと云った復刻レーベルがCDを大量に発売し始めてやっと身近になったと思います。CBSソニーも素晴らしい復刻を出し始めたころです。

当時はこれがうれしくていろいろなCDを買いましたが、その中で出会ったのがJimmie Rodgers です。

 

 

当時Rounderから一気に発売されたので、過去の記憶から聴いてみようと思いました。

聞いて驚いたのが、白人が演奏するホワイトブルースと変わらない演奏も多く、またヨーデルやLouis Armstrong と共演したりしていることでした。

何枚か聴いて思ったのが1930年代までは明確にJazz、Blues、Countryのジャンルがなかったのではないかと云うことです。

 

ミシシッピデルタの所謂ドッケリーファームで誕生したようなワークソングは王道のBluesとして発展したと思いますが、白人の音楽は(カーターファミリーのような一部を除き)こんな区別はなかったのではないでしょうか?

 

それから数年してヤフオクでこの「ジミー・ロジャース全110曲集」が出品されていたので思わず購入したというわけです。

これは素晴らしい解説が記載されているので大変勉強になりました。

 

でもそれからカントリーを少しは聞きましたが、やっぱり駄目でした。