僕は大学で学部4年生をやっている。
工学部の研究室に所属しているのだが、ちょくちょくサボる。
今は卒論で忙しい時期なのだが、
先週はなんとなく気が向かず一度も出向かなかった。
「望み無し」の僕はサボらないことで得られるメリットを望まないので、
なんとなく気が向かなければそのままサボってしまう。
そんなわけで昨日は久しぶりに研究室に顔を出した。
が。さてやるかと自分のデスクに座った途端、
もうなんか今すぐここを脱出したい気分に駆られて逐電した。
逃げ出したのだ。

そして、大学の裏手を流れる河にそって歩き出した。
逃げ出したところで、いくとこも、やることもなく。
だから、ただただ歩いた。ずっとずっと河岸を下った。
目的を察せない河川工事をじっと眺めたり、
絶対誰かの秘密基地だった跡を発見したり、
鴨と烏と鳩のやりとりに気をとられたり、
犬と散歩中のおねーさんに声をかけたり、
たまに知っている場所にでたら、あぁここだったのかなんて納得しつつ、
なんでこんなことしてるんだろなぁ、とか
なんで逃げ出したのかわかんないなぁ、とか
長く暮らしてるのに全く知らんとこばっかだなぁ、とか
足も痛くなってきたしそのうち行き倒れるかもなぁ、なんて思ってたら
知っている場所に出た。唐突に。
それは高専時代の通学路で。実家からそう遠くなく。
なんか嬉しくなった。
ここは叫ぶところじゃないか?と思いついて、
夕陽に向かっておおおあああああああぁぁっ。
分かったのは、叫びで満たされる熱は持ってなかったことだけ。
それと、僕の体力限界は歩行5時間くらい、ということ。

そのまま、なんとか実家まで歩いて帰り。
父親に現状の説明と、春から旅にでる予定を話した。
肉体労働とか、スポーツとか、体を動かすことで発散できるのでは、
という助言を父はくれた。
僕の倍以上の経験から得たその答えはきっと正しいのだろう。
僕のケースに対してもそれが当てはまる可能性は高い。
だが、僕は頭でっかちな上に根性無しなのだ。
自分の組み立てた論理で納得しないと進めない。進まない。
生命をベットに乗せるような手段を採る前に、
試せる手段は他にいくらでもあるのだろうけど。
根性無しの僕はさっさと決めてしまいたいのだ。
というか、生命というベットが僕にとって軽すぎるのか。
僕はこの「望み無し」状態を脱出したいのではなく、
どちらでも良いから終わらせたいと思っているのだ。
だから、やはり、旅に出る。
父は納得しないだろうけれど。

今日も今日とてやることも無く。
卒論には間に合わずとも、やれるところまで進めるつもりだったのだが。
思いがけぬ拒否反応まで出た今となっては、さて、どうするべきか。
そんなこんなで、実家でこれを書いてたりする。

明日はどうなるだろうか。