いつかはビデオデータにしないとなあと思いつつ、かれこれ20年以上そのままだった8mmフィルム。

大量のビデオテープのデータ化は中古ビデオデッキと変換ケーブルを買って自分で処理できたが、8mmはそういうわけにはいかない。映写機はとっくに無いし、基本タイトルを明記してないので何が写っているのかわからない。

 

どうしたもんかと考えて思いついたのは、一昨年買った写真用の簡易スキャナー。とりあえず意味ありそうなものが写っているのか、公序良俗に反するものではないか(無いはずだが)、それくらは確認できた。

 

フィルム整理のために買った簡易スキャナ。

8mmは細いので、中に通すのが意外と大変

 

ということで、16本でおよそ4万円と少々お高かったけど、思ひ出はカネには変えられないということで、富士フイルムのダビングサービスにお願いした。それがほぼ2ヶ月後の忘れた頃に出来上がってきた。

 

インデックスプリント付き。DVDは1本ずつチャプターに別れていた。

 

高校の修学旅行や、初めてのアジア旅行、大学時代に仲間と作った短辺映画、たくさん遊んでもらったうちの猫たち・・・学生時代に撮ったものがほとんどだけど、半分はまったく記憶にない。そもそも、8mmカメラを持って海外旅行に出かけていたとは、我ながら驚いている。

 

大画面で見るには厳しい解像度、さらに既に褪色してしまっているもの、劣化が激しいものも多いが、フィルム独特の沈んだ色、カタカタというカメラの音とともに、あの時の自分、仲間達が蘇る。

 

誰もが高性能ビデオカメラを持ち歩いている現代とはまったく異なる40年前の日々。

動画で残した素晴らしさを改めて感じている。