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ブックサマリー


著者:岸見一郎(哲学者)
テーマ:アドラー心理学
アルフレッド・アドラーはフロイト・ユングの並ぶ心理学の3台巨頭

内容

* 個人心理学といわれる。
* 原因論と目的論

原因論:過去の原因との因果関係から物事を考える。
例)「私はいじめられたから、今引きこもってる。」
これはユング・フロイト的考え方。

目的論:今の感情は今の行動を正当化するための目的として自ら作り出したもの。
例)「自分は両親に虐待を受けたから、社会に適合できないのだ。」という発言は、「外に出たくない。」という目的のもと言い訳として使っている理由に過ぎない。

⇒トラウマの否定
自分の経験によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって自らを決定する。


例)怒り
怒りも目的論の範疇内
怒りという感情の前に、事実に対して「目的」のもと解釈する。


アドラー心理学は「所有」の学問ではなく、「使用」の学問。与えられたものをどう使うかが大事。



* ライフスタイルを選びなおすという決心

「今の自分が不幸なのだ。」というスタイルをキープしているのは自分がそれを善としているから。そこから変える勇気が必要。「もしも何何だったらという可能性で生きてる限りは変わることはできない。



* すべての悩みは対人関係に落ち着く

勇気づけ:今の自分を受け入れ前に進む勇気づけをおこなう。


* 劣等感は「客観的」なものではなく「主観的」なもの。

例)身長が低いという客観的事実は主観によって劣等感を生み出すマイナスなものになっている。



* 劣等感と劣等コンプレックス

優越性の追求:向上したいと願うこと・理想の状態を追求すること
劣等感:理想に到達できていない自分に対して、劣等感を感じている状態=努力・成長への刺激となる。
劣等コンプレックス:自らの劣等感をある種の言い訳に使い始める状態



* 承認欲求の否定

課題の分離:他者の課題には踏み込まない。あくまで人の課題は人の課題とする。

承認欲求は不自由を有する。他者からの評価のために行動しなければいけない。



* 自由とは

傾向性への反対。欲求などに抵抗。



* 共同体感覚

プロセス:自己への執着⇒他者への関心

自己への執着=自己中心的、課題の分離ができていない状態もこれに当てはまる。「他者」からどう見られてるか

無限の共同体への所属意識



* 縦の関係・横の関係

縦の関係:褒める・叱るなどは縦の関係を生み出してる。承認欲求は満たされるが「見下す」ニュアンスが含まれる。
横の関係:感謝を示す。対等な関係。この関係に基づく援助を「勇気づけ」と呼ぶ。
行為のレベルではなく、存在のレベルで見る。


* 自分がこの共同体において有益であると感じた時自らの価値を実感することができる。




* 共同体感覚をもつための3つのキーワード

「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」
自己受容:「肯定的あきらめ」、変えられるものと変えられないものを区別する。
他者貢献:「わたし」の価値を実感するためになされる。貢献感



* 幸福とは、「貢献感」。



* 人生とは連続する刹那。点でとらえる。未来に憂いている暇があれば、「今」を一生懸命生きる。



* 「導きの星」=他者貢献

他者貢献すれば、貢献感を得てその結果幸せになれる。この「導きの星」を目指せば幸福に人生を過ごせる。


これらのキーワードでひとつでも気になるものがあれば一読をお勧めする。
今までの心理学の常識を覆す一冊であることは間違いない。


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