我が家の楽園 米 1938
監督 フランク キャプラ
主演 ジェームス・スチュアート ジーン・アーサー
エドワード・アーノルド ライオネル・バリモア
裕福な実業家一家と自由な一家を描いた、風刺コメディーの傑作
実業家の御曹司トニーと自由な一家の娘アリスの恋の物語
ちょっと頼りなさそうな、ジェームス・スチュアートと
ジーン・アーサーのコンビは最高です
自由な一家の主ヴァンダフォフ爺さんがよいです。
一家が裁判で火薬所持で100㌦罰金が科されたとき、
罰金を傍聴の仲間たちみんなが出してくれて、すぐに集まった
ところ、爺さんに良い友人たちを持って幸運ですねと言って、
裁判官の叔父さんも小銭を出すところは、感動します。
キャプラ監督お得意の演出ですね・・・
でも爺さん所得税は払わないといかんでしょう(笑)
裕福な実業家と自由に生きる一家、両極端だけど、
最後は分かり合える結末はとても爽快でした。
バレエ教師のロシア人とか、結構、ハチャメチャな家族たち、
でもそれぞれ個性があって、とても面白いです、
人生楽しまなくっちゃ!
とてもハッピーな気分になります。
ジーン・アーサーは「歴史は夜作られる」の
シャルル・ボワイエとハイヒールを
脱ぎ捨ててダンスを踊るシーン、
「シェーン」の影でシェーンに思いを寄せる
人妻役など印象深いです。
下積みの長かった女優さんなので演技に、深み味わいがあります。
ハスキーボイスも魅力的!
グレタ・ガルボ マレーネ・ディートリッヒと同世代の女優さんですが、
すごく庶民的なイメージで親近感がもてていいですね!
今作でもトニーにプロポーズされて、ベルを鳴らし、はしゃいで
家族に報告するシーンがとても印象的です。
現代にも通じる永遠のテーマ、夢を求めるか、
社会に縛られるか、これは人それぞれの価値観の
問題なので、一概に良い悪い値は言えない、
でもこんな生活には、だれしもあこがれる、
そんな夢を見させてくれる作品です。