少し時間が経ってしまいましたが、昨年末の事です。

仕事を終えての帰路、車を走らせていると、

ほんの少し後輪が空転する感じがします。

どうにも違和感があるので、帰宅後タイヤをライトで照らしてチェックするも、

リアの両輪とも確認できる限り異変はないように見えました。

 

車検を受けてから半年ほど、そろそろ6か月点検の時期なので、

「1回見てもらうかな?」そんな感じでその日は終わりました。

 

翌日も普通に車で職場に出かけましたが、違和感が消えず。

しかし昼休憩で一旦外に出た後、職場に戻ると、

左後輪がいよいよ目視ではっきり分かる状態までに空気が抜けていました。

パンクです。

 

最近の車にはスペアタイヤを積んでいないと聞きますが、私の車は1998年製造。

トランクの床をめくりあげると、ばっちり装備されています。

しかし仕事中でもあり、また作業に自信がないのでJAFを呼ぶことにしました。

 

会員証を取り出し、早速電話。

仕事柄、様々なコールセンターに電話する機会がありますし、

プライベートでもカード会社、携帯電話のサービスセンター等、

電話をかけることがありますが、なかなかつながりにくいものです。

 

しかし、JAFは違います。ほぼワンコールです。

そして、テンポよく必要な情報を聴いてくれ、

あっという間に現在私がいる場所と状況を把握すると、

「〇時〇分までにそちらに向かいますので、安全な所でお待ちください」と

約30分後の時間を指定されました。

 

私が毎日聴いているCBCラジオ「北野誠のズバリ」番組内で、

北野誠さんが以前、JAFの電話対応を絶賛していましたが、

まさにその通りの対応です。

 

そして社内で仕事をしながら待っていると、

指定時間より少し前に携帯電話に到着の連絡。

現場で状況を確認し、作業工程の説明を受けた後、作業を開始。

私は再び仕事に戻り、約15分ほどすると再び電話があり作業は終了していました。

作業内容に関する丁寧な説明を受け完了。

 

電話をかけてからここまで1時間も経っていません。

「本当に助かりました。こんなにすぐに来ていただけるとは思いませんでした」

と私が言うと、

「連絡を受けてから、30分以内に到着する決まりなんですよ」とJAFの方。

大変なお仕事です。

最初の電話対応から、到着、作業完了まで本当に感動しました。

パンクしたタイヤを見たときは、本当に絶望的な気持ちになりましたが、

どこか清々しい気持ちになりました。

 

さて、ここまではあくまでも応急処置。

パンクしたタイヤを何とかしなければなりません。

実はこのタイヤ、半年前に替えたばかり。

それがたった半年でまた交換はかなりの痛手。

しかもタイヤを替えるときは、通常両輪とも交換しなければなりません。

(なんとか修理で済めば・・・)

そう思いつつ購入したタイヤ専門店に電話すると、この時期はスタッドレス交換で

予約がすでに数週間先までいっぱい。

しかし、事情を説明すると

「それは危険なので、なんとか隙間を見つけて見させてもらいます」

ということで、見てもらうことになりました。

 

結果は残念ながら、修理は不可能。

やはり、パンクに気付かずしばらく走ってしまったのがダメでした。

ただ、新品に替えてから間もないため、パンクした方だけで良いとのこと。

さて、作業ですがやはり数週間先まで予約でいっぱい。

「平日の昼間なら」とのことでしたが、ちょうど年末の繁忙期で抜けられません。

困り果てていると、担当の方から

「スペアタイヤで走り続けるのは危険なので、かなり待って頂くことになるかと

思いますが、なんとか隙間に…」と。

2時間以上待つことにはなりましたが、無事交換をして頂けました。

 

空気が抜けつつあるのに、気づかずに走り続けた自業自得。

その状況で、迅速かつ丁寧に対応して頂けたJAFの方。

そして、平日昼間に行けないことは自分の都合であるにもかかわらず、

対応して頂いたブリジストン系タイヤ専門店の方。

本当にありがとうございました。

 

プロの人たちの仕事を目の当たりにして、

果たして自分の仕事に対する姿勢はどうなんだろう?

お客様の立場に立てているのだろうか?

改めて考えさせられる出来事でした。

 

ところで、パンクの原因は長めの釘でした。

それがタイヤの地面との接地面の中央部あたりに、縦にきれいに刺さっていたので、

じわじわと空気が抜けていったのだそうです。

イタズラ等ではなく、走行中に拾った可能性が高い。

しかし、あんな釘、道路に落ちているものだろうか?

そう考えていて、はッとしました。

ちょうど自宅近くで住宅の解体をしています。

それしか考えられません。

とはいえ、釘を持っていったところで、因果関係が証明できない以上、

どうにもなりません。泣き寝入りです。

 

せっかく清々しい気持ちになったのに、

結局最後は、恨みつらみで終わってしまうのが悲しい現状です。

 

 

「パンク泣き寝入りの人は、僕の胸に飛びこんでおいで」