コロナ禍以降、直接官公庁へ行く機会が本当に減りました。

郵送での申請受付が可能な案件も増えましたし、

メールでのやり取りも、今年になってかなりの場面で解禁され、

電子申請ができるものも増えました。

 

それでも、ここぞという時は確実を期すために出向くようにしています。

私の場合はメインとしている担当業務が、派遣許可の申請ですので、

労働局が最もよくお世話になる場所です。

そしてここぞという場面は、法定費用の納付です。

高額の収入印紙や領収証証の原本は、お預かりした大切なものなので、

できる限り直接持参し、そして目の前で「受理」や「受付」のスタンプが

押されることで、一つの案件が完了することを見届けます。

 

先日も地元の三重労働局にて、派遣許可の更新申請の法定費用を納めました。

幾つかの事項の最終確認を済ませ、収入印紙を貼り付けていきながら、

「派遣労働者の一般賃金、通達出ましたね」という業務に関する話題。

「なかなか暑さがおさまりませんね」という季節に関する話題。

「今日はラフな感じですね」と、問いかけられたことを受けて、

ナデック(弊事務所)の服装自由化に関する話題。

そういった話をしながら処理が進められていきます。

というわけで、遠方でない限りはできるだけ出向く機会も作るようにしています。

 

この日も一連の処理が完了し、いつもとてもお世話になっている担当のかたに、

お礼を申し上げ、階段を降り外に出て、自分の車に近づき、

ドアを開錠しようとすると、一人の女性の方の視線に気づきました。

といっても視線は私ではなく、明らかに私の車です。

(「何かが憑いています」的なことを言われたらどうしよう。)

過去にそのように言われている人をみたことがあるので、そう思いながら数秒間。

 

そしてついに女性の方は、私の存在に気付き、私に声をかけました。

「いい車ですね。久しぶりに見ました。うちの主人も○○年製の○○○○に乗って

いるんですよ」

実は私は、1990年代製造のとある国産のセダンに乗っています。

私が大学生の頃に発売されて、当事は買えなかったのを社会人になってから

中古で手に入れ、以来ずっと乗っています。

最近の車にはないデザインと、排ガス規制でもはや製造できない高性能エンジンが

魅力なので、乗り続けています。

 

そういった話をすると、「うちの主人も同じことを言っている。息子も影響を受けて

古い年式の〇〇〇(同じく90年代の車でした)を乗っているんですよ」

「ちょっと正面から見ていいですか?」と女性の方。

わずか数分でしたが、たまたま駐車場で会った方と、良き時代の車の話で

盛り上がってしまいました。


ハイオク仕様のエンジンのため、最近のガソリン価格高騰で市内のイオンモールに

行くだけで、600円以上かかります。 ※ちなみに燃費は実測で6㎞/1ℓです。

車検は毎回25万円以上かかりますし、自動車税額もビックリするほど高いですが、

毎日頑張って走ってくれているので、動く限り乗り続けよう。

そう改めて決意した労働局からの帰り道でした。