花散らしの風が吹いていた

 

 

4月初旬の土曜日、朝寝を決め込んだ私は他にすることもないので取りあえず城ヶ島

を目指した。

 

昼前に現地到着、島内の小料理屋(今はもう営業をやめてしまった)でゆっくりと食事を

とり、さてどこへ行こうかと思案してみたものの今日は南の強風が吹いている。

 

桜もこれで散ってしまうだろうな~などと思いつつ北側の護岸に足を運んでみたもの

の南の強風に吹き寄せられた釣り人で護岸にはまったく釣り座を撮れる場所がない。

 

しかたなく少し歩く距離は長いけれど東端の黒島堤防まで行ってみるかと歩みを進め

たのであります。

 

途中水産試験場脇の小道を覗いてみると突き当りの釣り座にはだれも居ない(現在は

立ち入り禁止)。

 

水深は浅いけれど左側のテトラ際でいくらかメジナが釣れるとの場所だ。

釣り座は追い風でのんびり釣りができそうなので今日はここでお茶を濁すことに

しよう。

 

小メジナ用の軽い仕掛け(竿0.6号・道糸1.5号・ハリス1号・針4号)ではじめたの

だが少し沖は」右手から回り込む強風で全く仕掛けがなじまない。

 

錘を足したり浮きをかえたりしながらようやく良い感じになったのはプロ山本のタナ

プロ仕掛け(二段浮き)-B、これで右からの風に抗って仕掛けは沖に出ていく。

 

水面には列をなして桜の花びらが流れてくるといった良い風情。

 

小メジナをいくつか釣って満足満足、もう早上がりしようかと考え始めた午後3時頃

小さな当たりを送り込んでいると、

 

突然強烈な引きが竿を襲ったのであります。

 

ハリス1号じゃ無理はできません。

糸を出されては回収するといったやり取りの末にようやく玉網に納まったのは

 

 

真鯛(50㎝)。

 

まだ魚の気配は濃厚だけれど、もう充分。

手早く釣り座を清掃して昼食を摂った小料理屋の親父に生かしたままプレゼント

したのであります。

 

全く良い一日でありました。

 

「散る花を喰らふて朱し桜鯛」※季重なり