これは祖父から聞いた話。
ある日車で知人の家へ向かっていた時の事。何度も訪れた事がある家で道に迷うなんて事は一度もなかったそうで。
その日も知人宅の近くまでやって来た。見慣れた景色。
そこを曲がればもう着くという所で異変に気付いた。
あれ?おかしいなぁ…いつもここを曲がって入って行くんだけどな…
道を間違えたのかと思い祖父はその近所をぐるりと回ってもう一度同じ道に戻ってきた。
やっぱりいつもの道。
そしてまた、さっきと同じ所で…
おかしいなぁ…いつもの道が見当たらない…
何と祖父は知人宅の周りをひたすらぐるぐると走っていたらしい。
すぐ近くまで来てるはずなのにたどり着けない。
ありゃ狐に騙されただ…。
と、祖父は言った。
子どもの頃にその話を聞いて、そんなことってある???って思ったのと
「狐に騙された」
って言う言葉を初めて聞いて、色んな意味で衝撃的で印象的なエピソード。
自分はそんな体験した事ないのだけど、山で起きた不思議な体験を聞いて集めた「山怪」と言う本には狐に騙された話が幾つか出てくる。
この話を読んで、そう言えば祖父からそんな話を聞いた事があるな…と思い出した。
あるんだなぁこう言う不思議な話。