コンクリートコア穴あけに必要な「X線撮影」とは何かを、目的・方法・注意点の順で分かりやすくします。
1. なぜコア穴あけ前にX線撮影が必要なのか
コンクリート内部には、外から見えない次のような埋設物があります。
- 鉄筋(主筋・帯筋)
- PC鋼線(プレストレス構造)
- 電気配管・給排水管
- ガス管・通信配線
- これらを誤って切断すると重大事故や構造劣化につながるため、事前調査が必須です。
特に以下の場合はX線撮影が強く推奨されます。
- 構造体(梁・柱・耐力壁)への穿孔
- 病院・工場・マンションなど高リスク建物
- PC構造・重要インフラ
2. X線撮影とは何をするのか
原理
X線をコンクリートに照射し、内部の密度差を画像として可視化します。
- 鉄筋・鋼線 → 白く写る
- 空洞・配管 → 黒く写る
これにより正確な位置・深さ・本数まで把握できます。
👉 「絶対に失敗できない穴あけ」ではX線が最終手段です。
3. X線撮影が必要な代表的ケース
- 梁・柱へのコア抜き
- PCコンクリート(緊張材切断は致命的)
- 図面が古い・存在しない建物
- 夜間・短工期で一発勝負の工事
これらは、X線なし=危険と判断されることもあります。
4. 実施にあたっての注意点
① 放射線管理
X線撮影は有資格者のみ実施可能で、以下が必須です。
- 放射線取扱主任者
- 立入禁止措置
- 近隣・管理者への事前説明
② 費用相場(目安)
- 👉 安くはありませんが、事故や補修費(数百万円)を防ぐ保険と考えると妥当です。
5. 施主・発注者側のチェックポイント
- 「X線は不要」と即断していないか
- PC構造なのに簡易探査で済ませていないか
- 撮影結果の画像提出があるか
- 穴位置が撮影結果と一致しているか
👉 これらを確認できない業者はリスク管理が甘い可能性があります。
6. まとめ
- コンクリートコア穴あけ前のX線撮影は
「見えない危険を可視化する安全対策」 - 特に構造体・PC構造では事実上必須
- 費用よりも事故防止・責任回避の価値が圧倒的に高い

