晩節雑考種々雑考 | 晩節雑考種々雑考~明るく素直にあたたかく~

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とかくこの世は生きずらい、みだりに悲観も楽観もせず、執念深く生き通していく精神を養いたい・・・・

 昨秋観たこの映画を想わせる事件が解決へ向け動き出した。



  何よりもまずは被害者の被害の回復を願い、容疑者にはきちんとした法の裁きが下ることを願うと同時になぜこのような犯罪が起きるのか、防ぐ手立ては無いものか。

 近日死刑執行により死刑廃止論者の方々は怒り心頭であろうが、制度の是非は意味がない、問題の解決にはならない。死刑廃止論者の方々に賛同しないが、否定批判もしない。一度制度の是非から離れて、個々の犯罪についてなぜこのようなことが起きたのか?防ぐ手立てはなかったのか?冷静に考えてみるべきではなかろうか。

 3月28日。1979年のこの日、アメリカスリーマイル島原発事故。その12日前にこの事件を予見したかのような映画『チャイナシンドローム』が公開され、この名作に激怒した原発関係者がその安全性をせっせと宣伝していた矢先の事件。反原発の人々には『ざまあみろ!原発推進勢力め!』であったであろう。しかし、原発推進の荒波はその後もやむことはなく、1986年4月26日、ソ連チェルノブイリ原発事故当時、個人的には『科学技術の発展は止められないのかもしれないが、原発は実用化には無理があるのではないか?・・・・』そのように考えがまとまりながらも赤旗とて振る暇無き貧乏人の身にはどうすることさえできなかった。その年の夏(実はまだ映画を観はじめる前)の反原発デモで沿道から『お前ら原発に反対ならクーラー使うな!そうだ!そうだ!』の大合唱的嘲笑の嵐を浴びた。その時から思っていた、いつか必ずこの国でチェルノブイリ並みの『事故』が起きるであろうが、だれも知らんぷりではなかろうか、と。その悪夢の予想はとりあえずは外れてくれたようだが、かといって『脱原発』に世の中の流れが向かっているとはとても思えない。伊方原発1号機廃炉の決定も『脱原発』とは何ら無関係に採算が取れないからにすぎない。すべては経済利益最優先、まずはこの感覚から脱却すべきではなかろうか。何も即社会主義とかいうのではない。