彼女のキャラ設定の背景には、大東地区における貧富の格差、差別問題などの社会問題を包含していますね。十七夜は最終的に神浜をまっさらに破壊することを願うというシーンがあります。
この考え方は共産革命に近しいものがあります。しかも、そのために武力闘争も問わないという、過激な考えといえると思います。
神浜が東と西に分かれていますが、東のボスの十七夜が共産主義的であるとすれば、この構造は東西冷戦と近いものに見えてきます。
七海やちよの率いる西は資本主義陣営、和泉十七夜の東は共産主義陣営、中央の都ひなのは、その間で翻弄される人達と考えると世界情勢とリンクしてきます。
さしずめマギウスは共産主義国の中に急遽、頭角をあらわれたファシズム、全体主義、信仰宗教の類といえるかもしれません。
考えてみるとグリーフシードは魔法少女にとっての富の象徴になります。魔法少女が個々人が自由に魔女を討伐して、八雲みたまに調整と引き換えに交換している西の陣営は確かに自由資本主義的です。
一方でグリーフシードを1つに集めてイブを育てることに活用し、魔法少女たちを羽根という無個性な存在として、自由な行動は認めず、統括する様は全体主義的でもありますし、共産主義的です。
さて、今後の展開についてですが。
世界情勢とリンクさせるとすれば、マギウスは急遽現れたファシズムであり、最終的に西の陣営と東の陣営が力を合わせて倒すという、第二次世界大戦と同じ構図であったと考えることが出来る気がするのです。マギウスの裁判はニュルンベルク裁判や極東国際軍事裁判だったといえます。
そうすると世界の歴史としてはその後、本格的な東西冷戦が始まります。東西陣営それぞれの軍拡競争、宇宙開発、代理戦争…キューバ危機の際には核戦争勃発寸前にまでいきました。
世界史とリンクさせるとすれば、十七夜率いる東の陣営と七海率いる西の陣営の本格的な戦いのストーリーが始まるのかもしれません。