◇芸術的才能は、努力では上達しない?
新聞を片づけていた嫁さんが、突然、
「うぅ くっっくっくっく」![]()
って笑い出した。
「なんやねん」
って聞くと、
「これっ」
って、古新聞の間に挟まっていた娘の 美術の宿題 を見せに来た。
(なんなんや、この幼稚園のようなデッサンは
)
(そういえば、美術の通知表の評価は、「2」だっていってたな)
うーん。思わず2年まえを思い出してしまった。
中学1年の夏休みの宿題(世界平和のポスター)は、2日もかけたが、
「握手している手が描けないぃ」
って泣き叫んでいたらしい。
見るに見かねて、私が手伝った。
どうやら構想はあったようなので、それを聞きながら、私がパソコンでデザインをして、娘のイメージを形にしてから、その下書きをほとんど私がやった。
色を塗り始めて、最初はご機嫌だったが、
だんだんと出来上がるにつれて (不安になったのか)
「そんなに上手く描いたら、ばれるうー」
って自分で塗り始めた。
こちらも、もう娘の作品ではなく、私の作品になっていたので、
「そこはもっと丁寧に!!」
って注意しつつ、共同作業は終わった。
結果は、「佳作」。
(全部任せてくれたら、特別賞までいけのに~)
市のどこかに展示されたらしい。
その後、学校で、”手を描く”授業があるっていうので、「どうしよう」って言っていたが、「どうなったのかは知らない」。
私の美術のセンスは、確実に娘には受け継がれていない。
(私は、同級生から、作品を欲しがられるほど、絵も彫刻も上手かった。だけど、今はリーマンだ。)
唯一、私に無くって、娘にあるのは、自分の感性にまかせてイメージを描く ってこと。
芸術は、「無から有を創り出す」ことがもっとも大切なんだけれど、そのアイデア出しに、私は、七転八倒しながら、何時間も考えていたなあ。
その意味では、娘は、絵はまったく下手だけれど、服を合わせたりするセンスは優れているような気がする。
突然、娘が飛んできて、
「もうぉぉぉ」
って泣き叫びながら、嫁さんを殴っていた。![]()
そりゃそうやね。笑いすぎやって。![]()
1時間もすると、ケロッとしていた。![]()
これも私の遺伝子を受け継いでいない。
今までで、美術が、少々上手くったって、役に立ったことはほとんどない。
中途半端に上手いと、芸術家になって人生苦労するばかりだから、とことん下手で、それよりも生活力のある方がいいんだってば。
厳しくも、娘には甘い馬鹿オヤジとしては、娘に頼られるところがあってうれしいぜ。
その意味では、下手ってのは、十分、我が家の役に立ってるよ。