お久しぶりです。

今日は豆のカレーの紹介です。

「ダール・マカーニー(ダルマカニ)」です。
「バター風味の豆カレー」という意味ですが、使う豆はほぼ決まっています。

因みに。
サムネの関係で出来上がりの画像を。
「new taj mahalの広報部」改め「インド亜大陸の広報部」-できあがり
※生クリームを「仕上げに加えた」もの

皆さん「インドの豆のカレー」というと、「マスール・キ・ダールやムーング・キ・ダールなどの、黄色い豆のスープカレー」を思い浮かべるかと思います。
「new taj mahalの広報部」改め「インド亜大陸の広報部」-豆1
(左がマスール・キ・ダール、右がムーング・キ・ダール)


しかし、今日はウラドを使った


ダール・マカーニー(豆のバターカレー?)
※カタカナ書きでは「ダルマカニ」が一般的のようですが、実際は上記のように長母音が入ります

を作ります。

…ただし!!!

「ダール」とは「豆全体」を指しますが、「ダール・マカーニー」と言ったらウラド(ウラド豆)と少量のラジュマ(ラジマ:金時豆)を使います。このウラドはblack gramやblack lentilと呼ばれ、日本語ではケツルアズキと呼ばれているそうです。

また、ご購入の際は、必ず実物あるいは写真を確認して下さい。

地域によっては「白いウラド」もあるようなので。

また「ひき割り(豆を半分に割った)ウラド」をウラドと言っている地域もあるようです。


「new taj mahalの広報部」改め「インド亜大陸の広報部」-豆2
(乾燥状態の「黒い」ウラド豆:ひき割りは使いません!!)

材料
(食べる人の量によって変わりますが、大体3人~4人分の分量)

ウラド 75cc(約70g: 1/2カップ、100cc)

ラジュマ(金時豆:kidny beans) テーブルスプーンに1杯(大体12、3粒)
※ただし、これは私が見たレシピでの分量で…夫は2,3倍の分量の金時豆を入れます。

玉葱100gぐらい

生姜ひとかけ

トマト200gぐらい(中玉1個ぐらい)

塩 小さじすりきり1杯ぐらい

レッドチリ 小さじすりきり1杯ぐらい

ターメリック 少々(ひと振りかふた振り)

バター 大さじ1杯ぐらい

油 おたま1杯ぐらい

生クリーム 50cc

☆クミンシード(粒) 小さじ1/2杯

☆シナモン ほんの少し(シナモンスティックなら1cmぐらい)

☆クローブ(粒) 2粒ほど

☆カルダモン(粒) 1,2粒

作り方

1.ウラドと金時豆を一晩水に浸しておく(大体10時間)

「new taj mahalの広報部」改め「インド亜大陸の広報部」-玉葱炒め
(浸しておいたウラドの水を切った状態)

2.豆の水を切り、400ccぐらいの水を加えて「芯が残らないよう軟らかく煮る」
※1
この時ウラドと金時豆を「一緒に」煮ると、金時豆が煮えないうちにウラドがどろどろに煮溶けてしまうので、最初に蓋をしない状態で金時豆を20分ほど煮た状態にウラドを加えて圧力なべで軽く煮るか、最初から別々に煮あげてしまうようにして下さい。
※2
最終的に豆を少し潰すので、少々煮崩れても(皮が破れても)問題ありません。とにかく「芯が残らないように煮る」ことと、「煮崩れてドロドロにならないようにする」ことが重要です。

3.玉葱をみじん切りにし、生姜をすっておく
※生姜の形が残った方が好きな人は、生姜をみじん切りにしても構いません。

4.バターあるいは油を入れた鍋にクミンシードを入れて熱し、クミンシードがはぜ始めたら、玉葱と☆印のスパイスを加え、玉葱が軽くきつね色になるまで炒める

※現地のレシピでは「バターを(山盛り)大さじ2杯」と書いてあるのですが、これだとクミンがはぜて玉葱を炒めあげるまでにバターが無くなってしまう可能性があるので(←経験済み)、バターは香り用にし、実質的に炒めるために油を加えました。

「new taj mahalの広報部」改め「インド亜大陸の広報部」-トマト炒め
(炒めている過程)

済みません。スパイスが無かった時に撮影したので、玉葱だけの画像です。玉葱をみじん切りにするように書きましたが、画像のように玉葱を薄くスライスしても構いません。

5.レッドチリ・塩・ターメリック・小さく切ったトマトを加え、中火で焦げないようにゆっくりかき混ぜながら炒めます。少々油分がトマトのペーストと分離し始めるまで炒めます。

「new taj mahalの広報部」改め「インド亜大陸の広報部」-トマト炒め拡大
(炒めている状態)


「new taj mahalの広報部」改め「インド亜大陸の広報部」-拡大
(拡大。右側に分離した油が見えます)


6.煮た豆を軽く潰して(本当にかるーくで構いません)

「new taj mahalの広報部」改め「インド亜大陸の広報部」-煮豆
(軽く潰した状態)


その豆を5.に加えて、まんべんなく混ざるようにもう少し炒めあわせる。水分が少なくてこげそうな場合は若干水を加えて混ぜる。





7.生クリームを加えて2,3分混ぜたら、火から下ろす。





「new taj mahalの広報部」改め「インド亜大陸の広報部」-クリーム投入




(生クリームを加えたところ)



8.皿に盛ってできあがりクラッカークラッカー


「new taj mahalの広報部」改め「インド亜大陸の広報部」-できあがり



好みでコリアンダ-リーフ(香草)を刻んだものや少量の生クリーム(分量外)を上からかけても美味しいです。


ローティーかチャパーティー、ナーンでどうぞ。
でも特にインドの方はこれをバスマティライスで食べるそうです。


クリーミーでいつもの「豆のスープカレー」にはない、濃い風味の豆カレーをお楽しみください♪