【お宝の宝庫・毎日開催】天竜浜名湖鉄道天竜二俣駅「転車台見学ツアー」に参加

撮影日=2024年2月18日(日)

【転車台見学ツアーには600円必要】

 
↑天竜二俣駅は天竜浜名湖鉄道の本社があり、車庫も併設されている。列車の運行もこの駅を基点に行われるため、天竜二俣行きが多いのもこの理由。
13時41分着の130列車掛川行きから下車して改札口へ。多くの人が集まっている。天浜線とグルメは欠かせない存在だが、天竜二俣駅に併設の「ホームラン軒」も人気店。しかし、日曜日は休業であった。平日に行ってみると昼時(11~14時のみ)の営業に関わらず、行列が出来ていた。ここのラーメンは食べてみたいが、今回は休みなので仕方なく諦める。
事務所兼売店(小さい)には天浜線グッズと駅弁(土日祝日のみ・数量限定)も販売している。
 
↑有人窓口で「転車台見学ツアー」を申し込む。とは言っても有料。600円かかる。毎日13時50分からの開催で、国鉄時代から使っている転車台や倉庫の中を見せてもらえる。昔は1日フリーきっぷがあればもう少し安い値段であったが、今はそんな事はなく、どの参加者からも公正中立に600円徴収する。列車で来る人も多いが、転車台見学ツアー目当てで車で来る人も多くて、約70台分の無料駐車場(オフロード)もあったりする。
ガイドの案内に従って改札口を通過する。最初は2・3番線ホームと連絡する構内踏切を渡り、敷地外へ。
 
 
↑そこにTH2109の「ゆるキャン△」が来た。13時48分着の227列車で運行を終えると一旦車庫に入る。
 
 
↑その後は給油であった。約1時間半後の列車から運行再開する。この場所は転車台見学ツアー参加者でないと入る事が出来ない場所である。
 

【転車台を廻るTH2104】

 
↑転車台がある。これがこのツアーの最大の見所だ。もちろん現役である。
 
↑そこにTH2104が登場。ゆっくりと転車台に載る。回転は動力で行うもので、大井川鐡道のように人力で行うものではない。転車台=人力・SLや機関車が載るもの・・・と言うイメージがあったので、何か新鮮に見える。
 
 
↑実際に回転する。やはり迫力があるものになっている。
 
 
↑TH2104は回転が終わるとそのまま留置線の方へ向かった。転車台回転は何周もするものではない。半周して終わりと言うのが基本的な運用方法である。
 
 
↑転車台がある理由としては扇形車庫が4線あるため。留置線からここに移動する際の転線として使っている。今は作業用ピットのようで4番線(画像右側)ではTH2113が台車取り換えのため整備中だった。元々は6番線まであったが、後になって5番線と一緒に撤去され、今は洗車線になっている。
 

【倉庫はお宝の宝庫】

 
↑次に案内されたのは倉庫。ここには二俣線時代の資料、天浜線で装着した各種ヘッドマーク等のお宝の宝庫。見学時間は決して長くなかったが、簡単に紹介する。
 
 
↑二俣線さようならヘッドマーク・天竜浜名湖鉄道開業ヘッドマーク
 
 
↑空襲警報発令・荷主不明荷物のお知らせ
 
 
↑2023年に設置されたNHK大河ドラマ「どうする家康」とのタイアップ企画の駅名標
 
 
↑二俣線の歴史の前には「ゆるキャン△」もある
 
 
↑運転注意掲示板
 
 
↑国鉄時代の時刻表(今よりも本数がかなり少なかった)
 
 
↑国鉄時代に使っていたサボ
 
などのお宝の宝庫であった。私個人的にはここが楽しみであった。「資料」としてはかなり貴重で間近で見る事が出来るのも転車台見学ツアーの特徴だ。
 

【故障で動けなくなったTH2106】

 
 
↑転車台と接続する線路はズレが全くなく接続している
 
転車台見学ツアーはこれで終わりだ。時間にして40分程度であったが、かなり中身が濃い内容で満足だ。他にも洗車体験が出来るツアーもあるがこれは午前中限定だ(900円)。参加者は改札口へと戻る事になる。
 
 
↑その途中でこんな車両を発見。ガイドからは「お休みしている車両」と言われたが、実の所は故障で動けなくなった車両である。TH2106である。奥のTH3501は既に引退済みの車両だ。天浜線のTH2100形は導入から20年程度しか経過していないがもう次の新車が決まっている。具体的なメーカーや仕様は公表されていないが、電気式気動車になるようだ。
鉄道車両にしては短い20~25年程度の運行で引退する車両が始まるが、その理由は故障したのに修理しようとしたらメーカーから部品が無いと言われたらしく、修理したくても修理できないのが現状だという。TH2106には「休車」の札が付いているが、事実上廃車状態の車両とも言える。今後どうなるのか?・・・は考えないとして、最後は見たくないものを見てしまった気がした。