★新型車両の東豊線に。車内は荷棚がない

まずはJRのエリア外である札幌市の”タテの交通”東豊線(H)と南北線(N)に全線乗って、市電を1周すると言う乗車計画を立てて、さっぽろ駅(H07)の東豊線ホームへ。

札幌市営地下鉄南北線 9000形(9805編成)

↑やってきたのは福住(H14)行きの列車。これは撮影するだけ。
10:58発の栄町(H01)行きの列車に乗車。9000形4両の9807であった。札幌市営地下鉄は基本的に1路線1形式で同じ路線では同じタイプの車両しか来ないが、地下鉄全体で見れば3つのタイプの車両があって、製造時期等の違いから比べると結構面白い。

9807の車内を見ると、川崎重工が2015年に製造した車両で新しい。旧型の7000形を置き換えるために2014~2016年にかけて登場した車両だ。
ドアの上には東京メトロの新型車両と同じタイプのLCD式の液晶案内画面が搭載。自動放送はJR東日本のE231系等と同じ主の声。
札幌市営地下鉄では全線ATOによる制御が行われており、全駅にホームドアも完備。東豊線と南北線ではワンマン運転となっている。完全な都市型ワンマンで、運賃やきっぷの収受は全て駅で行う。
交通系ICカードも利用可能で、札幌市交通局等が発行するそれは「SAPICA」(サピカ)と称する。JR系のICカードは札幌市営地下鉄全線で利用可能であるが、「SAPICA」は地下鉄、市電、札幌周辺の路線バスのみでしか使えない。

9000形に乗車して気付いたのが、荷棚がない事。荷棚があっても使っている事が少なく、お客は膝の上や足元に荷物を置いている姿を実に多く見かける。そのような実態から「荷棚は不要」と判断したのであろうか?
これは東豊線に限った事ではなく、南北線でも同様であった。都市部の鉄道で荷棚がないのは珍しい。

ゴムタイヤ地下鉄の乗り心地は極めて良好。タイヤ独特の揺れもあって、「これが地下鉄?」と思う事も。鉄車輪の鉄道とはまるで違う世界だ。9000形では座席の高さが低い事も気になったが、これはバリアフリー対策の一環であろう。
郊外へ向かう路線のため、さっぽろを離れれば下車が一方的に続く。

★「アイススケートリンク」となっている歩道

札幌市営地下鉄南北線 栄町駅

札幌市営地下鉄南北線 栄町駅

札幌市営地下鉄南北線 栄町駅

↑栄町に着き、地上へ出る。地下鉄は雪とは無縁で時刻通りのスムーズな運行が出来るが、やはり地上は雪の影響を受ける。
外を見た瞬間「絶対無理!」と思ったのが、写真の歩道。
路面の黒い部分は全く見えず、人が歩く部分は全く除雪がされていない。考えている事が甘かった。札幌市内なので歩道もキレイに除雪されて、滑らないように整備されているだろう・・・と思っていたが、そうではない。

人が歩く部分は数センチの雪が”土台”のような形で積もっており、ある意味「アイススケートリンク」。
歩道の端には車道から除雪された?雪が20~30センチ積もっている。
クルマ、人は何もなかったかのように通っている。温暖な地域でこれだけの雪があれば大騒ぎで、市民生活も正常に機能しなくなるが、北海道ではこんなのは当たり前。札幌では雪が比較的少ないので、「へ」ではないのだろう。雪道を歩き慣れないのは私くらいで、他の人は雪がない時と同じような歩き方をしているように見えた。(実際にはそうではないんだろうが)
栄町駅周辺の様子を簡単に見た後、遠くまで歩くのは怖かったので、素直にバス停まで進んだ所で、じっとバスが来るのを待つ事にした。

3回目に続く。