★A3000形大絶賛増備中!2018年3月21日からは緑(A3003編成)、黄色(A3004編成)が登場!

静岡鉄道(静鉄)は2018年1月21日(日)に長沼車庫で一般向けに新型車両A3000形の展示会を実施した。

静岡鉄道 A3000形4編成勢揃い・長沼車庫にて

↑右側から、1003編成、A3001編成(青)、A3002編成(赤)、A3003編成(緑)、A3004編成(黄色)の5編成が勢揃い。1003編成を含めて全てが主役だ。
A3000形の全編成が同じ場所に揃って一般向けに公開する事は最近恒例で、車庫のキャパシティーを考えれば最大で5編成までと言った所か。
この写真は長沼駅のホーム(新清水行き)から撮影したもので、私に言わせるとここから撮影した構図が最も良い。

静岡鉄道 A3003編成

↑A3003編成

静岡鉄道 A3004編成

↑A3004編成

この2つの編成は2018年1月にJ-TRECから納車されたばかりの新車。これから試運転等を行い、2018年3月21日から営業開始する事が公表された。

当日は長沼車庫は大変な混雑。同業者(鉄道ファン)はもちろん、家族連れも目立った。静鉄では新編成が登場するごとに長沼車庫で一般向けに営業開始前に一足早く見せており、今回もA3004編成に限って車内に入る事が出来た。
私は車内に入る事はなかったが、納車されてまもないと言う事もあり座席に着席座る事は禁止で、あくまでも「車内見学」。既存のA3001・A3002編成と大きく変わった所はなかろう。
緑と黄色。静岡では緑=お茶、黄色=みかんを示す。静岡に因んだ7色を車体色として表現し、最初の7編成は来年2019年度までに出そろう事になっている。これは静鉄創業100年に合わせての事で、あと1年でさらに3編成追加されることになる。

★一方で1003編成は引退へ

静岡鉄道 1000系(1003編成)

静岡鉄道 1000系(1003編成)

↑A3000形の隅に1編成だけあったのは1003編成。当日長沼車庫に居た唯一の1000系だ。それ以外の1000形は全て営業に就いており、今や1000形しか走っていない静鉄電車は珍しくなった。

「1003引退するんじゃないの?」

と言う声が現場に居た複数の同業者から飛んできた。結果としては案の定その通りで、1003編成が2018年3月20日を持って現役引退する事になった。
登場する車両があれば、引退する車両もその分出てきてしまうので、今後は1000形が数を減らす事になる。
どの編成が引退になるのかと言う明確な基準は、全般検査が切れるタイミング(クルマで言う車検切れに相当)や車両の状態等で、恐らく1000形は今後全般検査を通さないはずだ。

A3000形登場で1002・1004編成が引退し廃車となった。廃車後しばらくは長沼車庫の隅に留置されていたが、少しずつ処分を進めたようで、すでに消えていた。JR東日本のように廃車になった車両はすぐに解体場に運ばれて、即座に解体処分・・・と言う事が出来ないのも中小私鉄で、1003編成も引退後しばらくは隅で留置となるだろう。

新車2編成登場に対して、現行車は1編成しか引退しない。そのため静鉄全体で見た時、2018年度は12編成→13編成に増える事になる。
1編成増えても増発する動きはなく、増結は物理的に出来ないので、運用両数に余裕を持たせる狙いとか、廃車のペースに時間がかかるので1編成だけとりあえず廃車しておき、1003編成の処分完了後に次の引退車両が出てくる・・・となるだろうか?

残り1年でさらに3編成追加となるので、いよいよ1000系も本格的に勢力縮小局面に進む。これからは1000形に乗る事が難しくなる事から、今のうちに乗っておきたいと思う次第。
2019年以降は無塗装のA3000形(A3008編成以降)が登場する事になっており、”色つき”よりも変わった雰囲気を出すだろう。静鉄では側面に宣伝広告を出す車両が多く、これに活用される見込みだ。

・・・一般公開から数日後の夕方乗ったA3000形はA3002編成の赤。営業運転では初めて乗車したが、既存のA3001編成と大きな違いはない。LED照明となっており、1000形以上に車内は明るい。明るい分人の動きが活発なのか?どの駅でも乗降が激しい。
「ロングシートの通勤型の車両なのに、こんなにも面白く飽きない車両ではない」と思った。
お客からも「良い電車」と言う評価が自ずと聞こえてきて、これはJRでは見られない現象だ。これこそ”静岡名物A3000”だ。
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