★JAL搭乗手続きがわかりにくい

京急バスのリムジンバスで羽田空港第一ターミナルビルに到着。
首都圏各地からのリムジンバスが多数到着しており、東京空港交通や京成グループのそれを見かけた。バス停と第一ターミナルビルは直結。

羽田空港第一ターミナルビル 離陸便案内

↑建物の中に入ると、この日の離陸便を案内する画面。発車時刻・便名・航空会社と行先・空席状況が表示。
JALグループの国内線は第一ターミナルビルから搭乗する事になる。その中でも「北ウイング」「南ウイング」に分かれており、前者が東日本方面、後者が西日本方面行きのりばとなる。

羽田空港第一ターミナルビルの様子

↑北ウイングの全体がご覧のとおり。とにかく広い。南ウイング(西日本方面行き)は写真手前側で、外に出る事なく建物内を移動すれば良いが、移動する距離は長い。初めて来るとどこに何があるのか?何が何だか全くわからない。
静岡空港のような地方空港では行先関係なく、のりばが同じで、作り方もシンプルでわかりやすいが、”マンモス空港”である羽田は、どこに何があるのか?目的とするモノが簡単に見つからない。トイレ1つ取っても探すだけで苦労だ。

羽田空港第一ターミナルビル チェックイン機

↑まずは搭乗するためにはチェックインする必要がある。ただ、これが複雑で非常にわかりにくい。

「ご搭乗のお手続きについて」(JALホームページ)

↑JALのホームページでは、搭乗手続きの方法が書いてあるが、以前搭乗したFDA(フジドリームエアラインズ)とは大きく違った。条件として座席指定を行い、航空券を予約購入して、クレジットカード決済したものとする。

(FDAの場合)
自動チェックイン機(または有人窓口)→クレジットカードを挿入(またはクレジットカードを窓口担当者に提示)→購入内容がチェックイン機に表示され簡単な操作(担当者が発券操作。必要に応じて氏名や購入時の番号等を聞かれる)→搭乗券発券→保安検査場へ

・・・私の中では↑の流れが頭に入っていたので、JALもこれだと思っていた。しかし、JALでは大きく異なっていた。

(JALの場合)
購入完了時に表示される「確認番号」(8ケタ)が必要(後術①)→予約完了メールや予約情報画面に「タッチ&ゴー」と表示された便が対象→専用のQRコードが出現(後術②)・チェックイン機で必要な操作し搭乗券を発券→保安検査場へ

「確認番号」は購入完了時の画面のみでわかる。以後の予約完了メールやJALホームページの予約情報画面には一切表示されない。結論から言うと、JAL便に搭乗する際には絶対に「確認番号」が必要になり、これを忘れると面倒な事になる。

②「専用のQRコード」と言うのは、いろいろ種類があって複雑。
大きく分けると、「JMB」と称する「ジャルマイレージバンク」会員と言う”お得意様”向けと、非会員の一般客の2つ。

JMB会員の場合は、スマホアプリから予約情報を引き出して、そこからQRコードを出現させる。それ以外にも「JALカード」(JALが発行するクレジットカード)や自宅等で印刷した「紙のきっぷ」(「eチケットお客様控え」と称する)を持参。保安検査場や搭乗口では、QRコードをSuica等の交通系ICカードと同じやり方でタッチすれば良い・・・と言うものだ。

非会員の場合は、JALホームページの予約情報画面からスマホ等でQRコードを引き出す、上記のように「eチケットお客様控え」を印刷して持参、当日空港のチェックイン機で「紙の搭乗券を発券」→
保安検査場や搭乗口では、QRコードをSuica等の交通系ICカードと同じやり方でタッチ・・・となる。

すなわち、前者の”お得意様”では空港でチェックインの手続きをやる事なく、直接航空機に搭乗出来るのに対して、後者の非会員(冷遇旅客?)は空港でチェックイン手続きしなくても直接搭乗出来るが、お客の希望によっては空港でもチェックインの手続きが出来る・・・と言う事だ。

FDAのようにチェックイン機にクレジットカードを挿入し、搭乗手続きが出来る仕組みは採用していない。
逆に言えばスマホ等にQRコードさえ用意しておけば、搭乗時は決済で用いたクレジットカードを忘れても搭乗する事が可能である。

”お得意様”が多い事を示すかのように、チェックイン機の台数は多くない。それどころか有人の発券窓口は私が確認出来た範囲では、たったの1ヶ所・担当者1人しかいない。
「確認番号」が全くわからず、1ヶ所しかない有人窓口で事情を説明すると、氏名・便名を聞かれ、決済で使用したクレジットカードを提示して、ようやく搭乗券が発券された。

JAL503便東京→札幌の航空券

↑これが発券された搭乗券。写真の左下の白く囲った部分にQRコードが印刷。これを保安検査場や搭乗口で交通系ICカードのようにタッチすれば良いようだ。
FDAとはかなり違う。QRコードはあったような気がしたが、自分でタッチする事はなく、担当者に搭乗券を提示しないと行けなかった。
鉄道で言えば、JAL=自動改札、FDA=有人改札・・・と言う事か?

・・・このように、航空会社によって搭乗手続きのやり方が全く異なる事を初めて知った。
鉄道ではJR・私鉄関係なく、改札のやり方はほぼ同じで、たまに地方に行くと自由に改札内に入れず駅員に「列車別改札」と言われて驚く程度。航空会社別の「ローカルルール」は全て覚えないといけないのだろうか?

航空機は鉄道のように毎日使う乗り物ではないため、国が異なれば搭乗手続きのやり方が違うのは仕方ないとしても、同じ日本なのに会社が違えばやり方が違うのは、「ヒコーキ初心者」にとっては”敷居が高い洗礼”だ。
「だったら、新幹線で良い」となるのも自然だと思う。単に乗車するだけであれば、「スマートEX」の方が絶対に楽だ。

同じ国内線なんだから、全国航空会社同じルールで搭乗手続きするようにするべきで、「確認番号」を忘れる・わからなくなる事は多々あるし、そういう人も多いはずなので、そうなった時に備えての救済処置を充実させるべきだ。
実際問題、航空会社によって搭乗手続きのやり方は違うのだろうか?
ANAは?SKYは?ピーチは?
この辺はみなさんに質問してみたいと思う。

★なぜ毎回保安検査を一発でパスできない!?

羽田空港第一ターミナルビル ファーストクラスラウンジ

↑ファーストクラス利用者向けのラウンジ(専用休憩室)。
普通席やクラスJ利用者は入る事が出来ないらしい。要は豪華で快適なイスがあったり、飲食物のサービス等があるようだ。興味がないので、保安検査場へ。

羽田空港第一ターミナルビル 保安検査場

↑保安検査場では、手荷物をカートの上に載せる。金属探知機等を使うので、金属製品は全て取り外したり、専用のカゴにそれだけ入れないといけない。
しかし、なぜかいつも一発で通過する事が出来ない。それが不満。
爆発物を身に付けているわけでもないのに、細かく身体検査とか荷物の中身を見て、そして国交省の役人と思える保安検査員の態度の悪さ。所詮役人はそういう仕事しかできないと思っているので、お礼も何も言わんがそれにしても不満。一応この役人は「国の顔」でもあるし、大物歌手もこの手の批判をしていた。
靴に金属製があるならば、素足で通過しろと言いたいのか?これだからヒコーキは嫌。
単にきっぷを投入するだけで改札通過できる鉄道の方が楽で、北海道とか鉄道で行く事が難しい場所でない限り、ヒコーキは好きになれない。そもそも離陸する何分前に空港に来ればいいのか?ジャストインタイムがよくわからず、今回は離陸の120分前に来たが、結果的に待ち時間が長い。
どうすれば、一発で保安検査を通過できるだろうか?
この辺は、「乗り鉄」ならぬ「乗り空」のプロに聞いてみたい。

3回目に続く。


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