★高速バスの乗り継ぎで羽田空港へ

北海道へ行くにはやはりヒコーキがメインになる。今や北海道新幹線が新函館北斗まで開業して一応は本州と新幹線がつながったものの、函館ならばまだしも、札幌や旭川となれば東京都内からでも1日はかかる。
東京羽田(HND)と札幌新千歳(CTS)の航空路線は日本一どころか世界有数の幹線路線で、鉄道で言うならば東海道新幹線に相当すると言って良かろう。
羽田~新千歳では、JAL(日本航空)、ANA(全日本空輸)等の数社が参入し、2~3便/時の割合で運行している。
飛行時間は約90分(1時間30分)で前後の空港まで(空港から)都心部への移動や搭乗手続き等を含めれば、東京~札幌の旅行時間は実質約180分(3時間)程度である。すなわち、JRの約1/3の時間で済む。

定価の片道運賃はJAL・ANAとも37,500円であるが、航空機の場合多彩な割引が用意されており、定価運賃を支払って搭乗するお客は少数派と言える。
2017年11月のある日JALのホームページを見ていると、東京羽田→札幌新千歳の最安値運賃は10,300円であった。
これは普通席利用の場合で、割引運賃のため搭乗便の変更等が出来ない。変更等がある場合は一旦払い戻す事になるが、JRのように「額面の3割」とか「520円」とか安い金額ではなく、「額面の半額」程度かかる事が多い。
割引運賃は航空券の種類により異なるため一概には言えないが、「搭乗便変更不可」「払い戻し(取消)料金が高い」と言うのは、航空運賃の特徴である。
少なくても、JRや高速バスと同じ感覚ではない事が言えるため、これに乗り慣れた私に言わせれば、どうも不満に感じる所がある。

JALには「クラスJ」と称する普通席よりもワンランク上の座席が設定されている。

「クラスJの公式ホームページ」(JAL)

↑詳しくはこちらを参照されたい。
定価運賃、各種割引運賃からプラス1,000円払う事で、普通席よりも広くて快適な座席を利用出来る。JALが運行する国内線のほとんどの路線で設定。一方でファーストクラスはJALの場合プラス8,000円必要で、運行路線も東京~札幌新千歳・大阪伊丹・福岡・那覇に限定。

そもそも航空機は座席が窮屈で乗り心地も良いとは言えない。天気に左右されやすく、地上では晴れていても上空では気流等の関係で飛行中機内が大きく揺れる事も珍しくない。
普通席利用者層にも少しでも快適に搭乗してもらうため開発したのがクラスJで、ファーストクラスほどの大きな座席、快適な装備はないが、普通席より多少大きくした座席、シートピッチ(前座席との間隔)拡大。

「数字」の話になるが、JALの場合は
普通席のシートピッチは79センチ、シート幅が44センチ
クラスJはシートピッチは97センチ、シート幅が47センチ
になる。
例えば、JR東海の313系0・5000番台(転換クロスシート)のシートピッチが87センチ、JRの一般的な特急普通車のそれが97センチ、新幹線の普通車がのそれが104センチなので、やはり鉄道の方が広くて快適だ。
2016年にFDA(フジドリームエアラインズ)の航空機に搭乗したが、シートピッチ79センチの割には広く感じた。ただ、足を延ばす事は313系転クロ車よりも難しく、リクライニングをして多少長さを稼ぐ感じだ。

果たしてクラスJの実力はどうなるのか?試す事にした。
今回の運賃は「スーパー先得」と称する運賃で、搭乗する55日前までに予約購入完了すれば、定価よりも大幅に安くなるが、前述のように変更等は制約があるため、安さをメリットに変更・取消は負担が生ずると言うデメリットを負わねばいけない。
機内では無料で飲料をいただく事が出来るが、菓子・料理等は提供していないとの事。

よくわからないのが普通席。FDAに搭乗した時には全席で飲料・菓子の無料提供があったが、JALのホームページ等を見ていると普通席ではその提供がないような感じがするが?
この辺はわからないので、JAL普通席に搭乗した事があるみなさんから答えを聞いてみたい。

・・・2018年1月1日の「ドリーム静岡・浜松号」で横浜駅YACTへ。JR東海バスの日野セレガ747-16956とこの路線では珍しく日野車が入った。「56」(ゴロー・・・日高晤郎・・・日高晤郎ショー)と勝手に置き換えた。2018年1回目の「日高晤郎ショー」でも本人が言っていたが、毎週東京~札幌を往復する際には、JALのクラスJを愛用しており、たまたま搭乗した便ではクラスJが満席で乗れず普通席3人掛けの窓際へ・・・と言う事があって、左右のお客も何かとうるさかったらしく、あまり乗り心地が良くないとの事だった。すなわち、普通席とクラスJでは”差”が大きいようだ。

京急バス(リムジンH5241・エアロエース)

↑横浜駅YACTで乗り換え。羽田空港行きのリムジンバスに乗り換え。
横浜駅~羽田のリムジンバスは京急バスの独占で、朝5:00から概ね5~15分/便で運行。「ドリーム静岡・浜松号」を下車した所からリムジンバスのりばまでたったの1分で、乗り換えが非常に簡単。
運賃は580円で、私は券売機で乗車券を購入したが、Suica等の交通系ICカードでも乗車可能でこの場合は車内で直接支払う事になる。

車両は京急バスのH5241の三菱エアロエース。乗車定員重視のためか補助席まで設置されており自由席。
ナンバーは品川200か2514で、白いナンバープレート。見た限りでは、いわゆる「白バス」に感じるが、2017年度から2020東京五輪使用のナンバープレートで、縁が緑色で囲まれているものの遠目ではわからない。2017年度以降は昔からある全体を緑色に囲まれたナンバープレートは交付されていないらしく、これは軽自動車(黄色)でも同様だ。

横浜駅を発車するといきなり首都高へ。湾岸線である。そのまま東京方面へ進む。リムジンバスはなるべく一般道を走らないような経路設計になっており、渋滞情報が入ると空いている道に迂回する事もある。
知らなかったが、首都高湾岸線は羽田空港の真ん前(正確に言うと空港の構内)を通っており、その名も「空港中央」の出口で湾岸線を出て、空港の中に入った。
羽田空港はとにかく広い。航空会社によってバス停が異なる事も特徴で、JALグループ国内線は第一ターミナルビルで下車する事になる。一方でANAは次の第二ターミナルビルとなる。

2回目に続く。

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