JR各社は2018年3月に実施するダイヤ改正の内容を公表した。
JR全体で見ると、規模としては小規模。一部で特急列車名の変更が行われるが、それ以外は新車の導入による多少の速度向上や修正程度で、利用が減少している路線では大きく減便する点も目立つ内容になった。
当ブログでは、どこよりも詳しく・わかりやすく・”よその人が書かない”「独自分析の最新情勢」も入れながら説明する。
掲載する順番は、私の中で注目度の高い会社からとする。5回目は、JR東日本とする。
なお、
ダイヤ改正日は2018年(平成30年)3月17日(土)である。

★新潟駅の大改革!”新八代方式”の復活!新幹線~在来線特急乗換が対面で可能に

「2018年3月のダイヤ改正について」(JR東日本ホームページ)

↑詳細はこちらを参照されたい。



↑上越新幹線の新潟駅と同じ高さに在来線のホームを建設している。つまり在来線を高架化する事を示しており、数年前から大掛かりな建設が進んでいる。私は信越線を使う事が多いのであるが、ホームが8・9番のりばと言う改札口から遠い場所にある所で、しかも架設である。


↑かなり昔の写真で恐縮だが、数年前から583系「きたぐに」が止まる5番のりば、485系「いなほ」が止まる6番のりば付近は、工事で使用停止となった。列車本数は変わらないため、使用停止で入れなくなった列車が8・9番のりばに移設した格好だ。
使用停止になったこの辺を新しく在来線高架ホームにするため、工事が進んでいる。2018年4月以降に新しく出来た高架ホームが使用開始。


↑新幹線の目の前にあるホーム5番のりばに、酒田・秋田行き特急「いなほ」を停車させて、新幹線11番のりばに新潟止まりの「とき」を停車させる事で、階段等を使わずに、対面で乗り換えが可能になる。
これは、いわゆる”新八代方式”の復活である。

接続時間は最短でも8分、最長でも16分とゆったり目の乗り換えとなる。上記リンクページには新幹線が具体的にどこのホームに到着するか書いていないが、これは新幹線・在来線の遅れの時でも、相手側列車の遅れ拡大を防止する狙いもあろう。
新潟駅の在来線高架化工事はまだまだ続く巨大プロジェクトで、完成した時には大きく姿が変わるだろう。
特に書いてはいないが、高架化に伴い「SLばんえつ物語」は発着駅が新津に変更される。これは高架線の勾配がキツくSL(蒸気機関車)が登れないためである。

★「スーパーあずさ」全列車E353系に統一。E257系はどうなる?




↑新宿~松本を結ぶ中央東線の特急「スーパーあずさ」は今までE351系での運転であった。
しかし、2017年12月から撤退を開始し既に一部編成は運用離脱。長野総合車両センターに運用離脱した当日に回送されてしまい、2週間後には廃車解体処分が始まった。
写真はないが、E351系の代替で入るのが新型のE353系。顔や雰囲気はE351系に似ているが、極端な車体傾斜を止めたらしく、E657系等を基本にしているようだ。

車両の置き換わるペースが速いのがJR東日本。E351系でも例外ではなく、2018年3月改正までには全てが消える事になっている。改正後は全ての「スーパーあずさ」がE353系での運転となる。
所要時間は現行と大きく変わらないが、そう遠くないうちにE257系も撤退すると言われており、今度の関心はそこである。E353系は両数が今後も増える可能性があると言える。



↑2018年3月のダイヤ改正では、E257系は現状維持になる。
以前からウワサでは「踊り子」や「あかぎ」等の東海道・高崎線の特急に転用するとしているが、今の所そのような動きを見せない。
185系は30年超過の車両で、JR東日本の首都圏地区では”異例の長生き”である。少なくても「踊り子」等の次期車両は新造車ではなく、既存車両の改造で対応する可能性が高い。改造も単にE257の塗装を変えるだけではなく、観光特急のような形にするのが理想で、今や踊り子系統では、「伊豆クレイル」とか「ザ・ロイヤルエクスプレス」と言った付加価値を高めた列車があるため、”単なる踊り子”が「普通の車両」では、お客が乗らんどころか、伊豆への客数も減るだろう。
E257系はまだまだ使える車両だし、廃車はもったいない。JR東日本管内で他に使える線区がなく、地方私鉄の中には欲しい所もあるが、それは少数だろう。

個人的にはE351系は良い思い出がない。振り子式で傾斜角度もキツいため乗り心地が非常に悪い。そのため乗り物酔いしてしまった。鉄道で乗り物酔いをしてハライモドシしたのはE351系以外他になく、「二度と乗るか!」と思った次第だ。E353系では、乗り心地がどうなのか?”先代”で苦い経験があるので、正直言って怖い。
また、E257系については10年近く乗っていない事に気付いた。撮影ばかりで久々に乗ってみたい次第だ。

★八戸線に新型キハE130を投入



↑八戸線ではキハ40が使用されていた。これが2017年12月2日から新型のキハE130系500番台に置き換わった。E353系同様に置き換えのペースは速く、2018年3月の改正で全列車をキハE130にすると言う。置き換え両数は18両と八戸線の距離を考えれば、両数が少ないのではないか?と思うが、日々の運用数はそんなに少ないのであろうか?

キハE130は一般的なディーゼルカーで、国鉄型みたいに爆音+黒煙を外に出す車両ではないため、環境対策は十分だ。リゾートシリーズでは、ハイブリット気動車を導入しているが、それは一部路線に限定しており、今後地方非電化路線で一般車を置き換える場合も、ハイブリット車にするにはハードルが高いであろう。

・・・その他、新幹線では「はやぶさ」(一部を「はやて」から置き換える)「あさま」の増発、「スワローあかぎ」の停車駅増発、「エアポート成田」の名称廃止があげられる。人によっては大きなものと見るかもしれないが、近年のJR東日本ダイヤ改正にしては小規模と言える。2017年10月には東北本線福島地区等でダイヤ改正をしているため、個人的にはむしろこちらのインパクトが大きかった。
そのため、”一服感”がある所で、必ずしも3月改正にこだわらず、適切なタイミングで局所的にダイヤを変える事が2018年度もあるかもしれない。
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