★東海道新幹線の歴代車両が展示

リニア・鉄道館は、現役車両も展示対象になっている事が大きな特徴だ。
この手の鉄道博物館は現役から引退した車両を展示する事が前提であるが、現役車両展示と言うのは異例だ。

リニア・鉄道館、723-9001

リニア・鉄道館、723-9001

↑700系0番台のC1編成、723-9001であった。

リニア・鉄道館、723-9001 リニア・鉄道館、723-9001


↑サボもしっかりと表示

リニア・鉄道館、723-9001の車内 リニア・鉄道館、723-9001の車内


↑723-9001の車内。座席に着席する事は出来ない。電光表示板(デッキとの仕切りドア上)もしっかりと稼働していたが、駅名や列車名案内ではなく、車両の説明やリニア・鉄道館の説明であった。

リニア・鉄道館、新幹線線路

↑新幹線用の線路。723-9001の近くには、新幹線を動かすための仕組みが模型を用いて説明されていた。

リニア・鉄道館、新幹線施設

リニア・鉄道館、新幹線施設

↑新幹線施設の説明。高架橋から線路、架線に至る所までさまざまな秘密や工夫がされている。

リニア・鉄道館、マスコン操作で新幹線運転

↑模型ではあるが、新幹線を実際に動かす事も出来て、マスコンがあった。写真は力行状態である。

リニア・鉄道館、CTC運行管理パネル リニア・鉄道館、CTC運行管理パネル

↑一般の人がまず見る事が出来ない、運行管理用のパネル。
JR東海は東京都内某所で日々の運行管理を行っているが、これ1枚でどの列車がどの辺を走行しているのか即座にわかる。
また、鉄橋の状態(河川の水量が多くなっていないか)、分岐器の状態(駅等で副本線~本線に対して進路が構成されているか)等も一目瞭然でわかる。

リニア・鉄道館、マルス リニア・鉄道館、きっぷ売り場


↑続いて出札。すなわち、きっぷ売り場ある。
マルスの歴代機がずらりと展示されており、初代のタイプ(写真奥)はかなり大きかったことがわかる。

リニア・鉄道館、改札

↑改札口。体験的に通る事も出来て、近くに通すための自動券売機も設置するほどのリアルさである。発車案内装置は東海道新幹線では見る事が出来なくなったパタパタ式だ。

リニア・鉄道館、322-9001 リニア・鉄道館、322-9001

↑続いて300系。322-9001である。
300系は2012年に引退し、今や現存するのはこれだけだと思う。私個人は非常に好きな新幹線車両である。運転台の見学も出来たが、今回はやらなかった。次回来た時に行いたい次第。

リニア・鉄道館、922-26

リニア・鉄道館、922-26

リニア・鉄道館、922-26

↑0系タイプの新幹線電気軌道総合試験車。いわゆる「ドクターイエロー」である。922-26で1979年製造だ。
現在は700系タイプに置き換わっているが、20年以上も東海道山陽新幹線の検測を行った。新幹線にしては異例の”長生き”である。
車内に入る事も可能だが、それは座席車の部分で、検測を行う部分自体は保存されていない。
ドクターイエローは、営業用の新幹線と同じ速度で、軌道、架線等の状態を調査する事が出来て、集めた情報は後日の夜間作業で修理するための材料として、非常に重要な役目を持つ。

リニア・鉄道館、123-1 リニア・鉄道館、123-1

↑100系の123-1。顔が尖っている事が特徴で、全く同じ顔の200系も存在した。

リニア・鉄道館、123-1の車内 リニア・鉄道館、123-1の車内

↑123-1の車内。私にとっては100系はほとんど乗った事がないので、少ない記憶をたどると、かなり懐かしいと言うか新鮮。
座席が国鉄末期に製造された優等列車ではよくあるタイプで、車内全体がこの時期に作られたことがわかる。
今のN700系よりも天井が広々していて、”窮屈感”がない。

リニア・鉄道館、168-9001

↑100系と言えば、2階建て車両を連結していた。JR西日本所属車は4両もあったらしいが、私が記憶している範囲ではJR東海車は2両だと思った。

リニア・鉄道館、168-9001

↑1階は通路。車両中心部は長い通路でドア付近に、少しだけ降りる階段があって、何も段差なく少し進むと写真のような通路と手前に再び階段がある。
この付近には調理室があって、実際に使用された電子レンジやその時の様子が写真として残っていた。

リニア・鉄道館、168-9001

↑2階には食堂があった。(中に入る事は出来ない)
どのようなシステムなのか?わからない。予約もせずに直接来れば、誰でも食べる事が出来たのか?これは自由席のお客でも入れたのか?
2階建て車両の一部はグリーン車や個室も連結されており、今となっては考えられない豪華さが東海道新幹線にもあったのだ。

3回目に続く。