★開館から5年。やっと初めて訪れた”JR東海博物館”こと「リニア・鉄道館」

さわやかウォーキングの名古屋車両区とJR東海バス一般公開を見た後、名古屋臨海高速鉄道西名古屋港線、いわゆる「あおなみ線」の小本駅(AN03)へ。
さわやかウォーキング自体がこの駅がゴールで、スタンプカードにゴール印と粗品をもらう。
2012年12月にあおなみ線に乗った時は、交通系ICカードは使用できず、紙のきっぷを買ったと記憶していたが、今や10種類のそれに対応。
Kitacaをタッチしたら問題なく通過できた。

小本13:05発の367H(1101編成)で金城ふ頭(AN11)へ。
金城ふ頭駅はあおなみ線の終着駅で、そのまま名古屋へ折り返す。ダイヤは日中15分/本で、元々の経緯の関係から全国版の時刻表に全列車記載がある事も特徴だ。

リニア・鉄道館

↑金城ふ頭駅からすぐにあるのが、JR東海が運営する「リニア・鉄道館」である。
簡単に言えば、2009年まで飯田線中部天竜駅にあった「佐久間レールパーク」が名古屋に移転した格好で、佐久間にあった車両が多数リニア・鉄道館にもある。
「リニア」と称する以上、リニア中央新幹線関連の資料等も多数収容されており、佐久間にはなかった300系や700系新幹線もある。

リニア・鉄道館

↑リニア・鉄道館の出入口付近。広い芝生広場となっており、親子連れの憩いの場である。写真奥にある橋は伊勢湾岸道で、いわゆる「名港ドクトリン」である。

リニア・鉄道館,

↑さわやかウォーキングの粗品としてもらったのが、リニア・鉄道館の割引券。
通常は大人1,000円するが、これが200円引きの800円となるもので、これを使用して入場。
支払いは現金、交通系ICカードで可能。私はKitacaから支払ったが、これはコンビニ等の市中店舗でモノを購入するのと同じ扱いで、レジ前のカードリーダーにタッチする形。大宮の鉄道博物館のようにICカードを改札機にタッチする方法ではなく、決済後入場可能な意味を示す半券が渡され、これを入場口で提示する方式。

リニア・鉄道館

↑入口から順路に従って入ると、いきなり暗い、幻想的な空間。

リニア・鉄道館300X

リニア・鉄道館300X

↑まずあったのは、300Xである。これは300系をベースにJR東海が開発した試験用車両で、1996年に当時の電車方式による最高速度443km/hを記録。700系やN700系の基礎になったのは言うまでもない。

リニア・鉄道館、リニア試験車 リニア・鉄道館、リニア試験車 リニア・鉄道館、リニア試験車 リニア・鉄道館、リニア試験車

↑超電導リニアのMLX01-1は、JR東海が初めて作ったリニア新幹線用の車両である。現在は山梨の実験線でL0(エルゼロ)系が実用化に向けて試験運転を行っている。2027年の開業時もL0系で営業に就くだろう。
座席は700系に近い形状で、リニアになっても既存の新幹線と座席は大きく変わらないようだ。なお、着席する事は出来ない。

リニア・鉄道館C62-17 リニア・鉄道館C62-17


↑SL(蒸気機関車)C62-17、「シロクニつばめ」である。
1948年製造の車両で、主に東海道線の優等列車を牽引。1954年には当時の最高速度となる129km/hを記録。こんなに速く走れたことがとても想像できない。
また、「つばめ」と言う列車名はJR九州が長らく使っているイメージが若いみなさんには多いかもしれないが、実は戦前から使われている伝統ある列車だ。

リニア・鉄道館、300X等全体

↑これを高い所から見る。いずれも「最速ランナー」が集結した格好で、半世紀で大きく変わった。SLから新幹線、新幹線からリニアへの進化がものすごい。

リニア・鉄道館、国鉄バス第1号 リニア・鉄道館、国鉄バス第1号


↑国鉄バス第1号。1930年に製造された車両で、国産車である。
岡崎~多治見、高蔵寺~瀬戸を結んだ路線で、今でいう愛知環状鉄道沿線だろうか。この路線は現存しない。

リニア・鉄道館、乗務員訓練装置抽選箱

↑リニア・鉄道館では、N700系の運転、313系の車掌体験が可能。いずれも有料(500円)であるが、誰でも出来るわけではなく、入場券に申し込み券が付いているので、これを切り離して写真の抽選箱に投入。各開催回ごとに抽選を行い、抽選に当たれば運転・車掌体験が可能だ。”クジ運”が良くないと出来ないが、果たしてどうなるか?
私は313系の車掌体験に申し込んだ。

2回目に続く。