先日、東京に出掛ける用事があり、高速バスの「駿府ライナー」に

乗る事が出来た。最近はライバルはJR東海バスの

「渋谷新宿ライナー静岡号」に乗る事が多く、「駿府ライナー」に

乗ったのは久しぶりであった。

★静岡11:00発・駿府ライナー12号(しずてつジャストライン)

・・・同じ日に静岡~新宿間を往復する形とした。

本当はもっと早い時間のバスに乗りたかったのだが、予定が

決定したのが2日前とあり、10時発までの便は全て満席。

11時発の便もかなりの乗車があり、私が予約した時点では

残席5であった。


しずてつジャストライン 鳥坂646

↑新静岡セノバの裏を通る新宿行きの駿府ライナー。

(写真はイメージ)

この日は、丸子営業所の598、いすゞ・ガーラであった。

個人的には鳥坂営業所の日産ディーゼル・スペースアローを

期待していたが…。なおこれには他社を含めて乗車した事なし。

以前は鳥坂が運行していたが、それはあくまでも車両配置だけの

話で、運転士は丸子から派遣される形だったと言う。

昨年、534・570・598等の一部が丸子に移籍している。

静岡駅・新静岡で半数以上のお客を集めて北街道を東進。

どのバス停からも2~3人程度の乗車が見られる。

清水ICから東名に入ると、運転席横にある案内画面には

地図が出てきて現在位置を示し、その時の道路状況に応じて

概ね100キロ先までの所要時間が出ていた。

最近始めた事?なのであろうか。

他社の高速バスではこういう表示を出すのは皆無。

高速道路と言う壁に閉鎖された空間では、今どこを走っているのか

かなりわからないもの。スマホ等があれば簡単に調べる事は

出来るものの全てお客がそれを所持しているわけではないので、

これを表示するのはとてもありがたいことだ。

九州の一部の高速バスでは車内で映画を上映する所もあるが、

そこまでのことはさすがにやらないだろう。

東名から首都高に入り、池尻ICで一般道に降りるのは

「渋谷新宿ライナー静岡号」と変わらず、渋谷の手前で

都道317号・明治通り(だと思った)に直接入って渋谷は

経由しない。新宿行きのみ、東急田園都市線の池尻大橋駅に

バス停があるが、静岡行きにはそれがない。

なぜか?と思ったら、ちょうど駅前が首都高の入口で物理的に

止める事が出来ないからである。

★新宿20:20発・駿府ライナー21号(JRバス関東)

・・・用事を済ませて、帰りはJRバス関東の運行便にした。

意外にもJRバス関東の昼行便は今まで乗った事がなく、

夜行が1~2回ある程度。

JRバス関東担当便の駿府ライナーは「何が来るかわからない」

という楽しみがある。しずてつジャストライン担当便は三菱車は

1台もなく、日野・いすゞ・日産に限られるが、どちらかと言うと

日野は少なめ。

ナンバーも豊富で、足立・とちぎ・諏訪を見かける事が多くて、

群馬は見かけた事がないが、車両は広域運用している。

やってきたのは、諏訪ナンバーの15、社番号H654-08402

三菱・エアロエースであった。

JRバスグループでも社により番号の意味が異なり、頭に来るHとは

ハイデッカーの略。ハイフンの横にある数字からして、

2008年に導入された2台目のようだ。

指定された座席は1D、運転士真後ろの窓側。

三菱・エアロエース第1列は「ハズレ席」であった。

まず、荷棚のスペースはフタの付いた業務用の置き場となっており、

荷物を入れる事が出来ない。2列目以降は普通に荷物は置ける。

これが日野・いすゞだと1列目でもお客が荷物を置く事は可能で、

業務用の置き場はドア上にある格好。

元々の設計に問題があると言って良く、他バス会社であっても

同じ事。ちなみに、2階建てのエアロキングも、2階1列目は

やはりそれである。

座ってみると、足元が狭い。運転席が目の前にあるので

構造的に制約があるのは仕方がないが、これが日野・いすゞ車

ではやはりもう少し広いように感じる。

「高速バスネット」で予約したきっぷであるが、窓側を指定したら

1列目にあたる事が多い。シートマップも出てこないので、

発券されるまでどこになるのかわからない。

今度からは窓側・通路側指定はしない方が無難だなとも思った。

行きのしずてつジャストラインの車両は最前列に地図等を

表示していたが、JRバス関東の車両は至って簡素。

行先・停車バス停のみを表示したら、画面は消えてしまった。

JR東海バスならば高速道路走行中、宣伝を出すがそれすらない。

東名に入れば、追い越し車線を走る時間が長い。

法律的に見て、高速バスは100キロ走行が限度なので、

これ以上速くは出せないが、限度ギリギリの速度をずっと

保っているように感じる。クルマを運転するとわかるが、

一定の速度を保って運転するのは意外に難しい。

高速道路なので、車線変更を繰り返しながらとなるが

頻繁にやると乗り心地の悪化等から必要最小限となる。

運転テクニックとしてはかなり高いものと思った。

接客もかなり丁寧。聞き取りやすくハッキリとした口調で

運転士は話していたが、この人がたまたまそうなのか?

会社的にそう話せと教育しているのか?不明であるが、

サービスレベルとしてはやはり高い。

面白いもの?として見つけたのが、ドアの横にあった時刻表等の

チラシに、「静鉄グループ」と書いたものが大量にあった事。

東京~諏訪・岡谷間の時刻表と一緒にあったのだが、

運用的に考えて、これと駿府ライナーしかないのであろう。

他社発行のチラシや時刻表を置くのは珍しい事ではないか。