2月2日(日)静岡駅7:00発の新宿西口高速バスターミナル行きの

「渋谷新宿ライナー静岡号4号」は京王バス東の担当による

三菱エアロエース(京王の社番51208・品川ナンバー2471)である。

最終乗車扱いをした中村町発車時点でざっと6割(25人)程度の乗車。

「渋谷新宿ライナー静岡号」は1便あたり平均6~7割程度の乗車が

あるらしく午前中の静岡発や午後の新宿発は満席になる事も

珍しくない。

中村町発車後改めて停車バス停と時刻、諸注意が運転士から

案内された後、東名静岡ICに入っていく。

中村町から静岡ICまではすぐで7:20の時点でETCレーンを通過。

静岡から東名に入るとずっと道なりで東京用賀料金所から

首都高速道路(以下、「首都高」と略)3号渋谷線を通り

池尻ICで降りて一般道(国道246号・山手通り等)を通って渋谷・

新宿に行く経路だ。

清水ICの先にある清水JCTから連絡道路を通り新東名高速道路

に入る事も出来るが、元々ここを通る路線ではないため東名が

通行止めにならない限り通る事はない。

ダイヤ通り進んでいれば清水ICの時点で静岡駅を同時刻に

発車した競合する「駿府ライナー」よりも10~20分早い事になる。

東名に入ると運転士は、コーヒーやガムを口にしていた。

それらを口にしたくなる気持ちはものすごくわかる。

とにかく眠くなるので”眠気覚まし”のためには必須のアイテムだ。

鉄道の運転士はコーヒーは認めていないが、ガムやアメを口に

する事を許可している会社も多いと聞く。

個人的には、バスの運転士が乗務中にそれらを口にしている所を

初めて見た。会社により差はあると思うが”眠気覚まし”のために

それらを口にする事を許可しているものなのであろうか?

概ね90km/hで走行して行く。

足柄SA着は8:16である。休憩時間は厳密に10分で8:17に

なりかけていたので8:27まで解放休憩となった。


京王バス東 高速車・三菱エアロエース 51208

↑足柄SAのバス専用駐車場に止まる京王の51208車。


京王バス東 高速車・三菱エアロエース 51208


京王バス東 高速車・三菱エアロエース 51208


京王バス東 高速車・三菱エアロエース 51208

↑”京王の高速バス”のこのスタイリング(塗装)は気に入った。

行先表示(サボ)はシンプルなもので単に「渋谷・新宿」だけだ。

「駿府ライナー」のように細々と書いてあるのとは対照的。




↑左側にはしずてつジャストラインの横浜行き「横浜ライナー」

(日産ディーゼル・スペースアロー・静岡ナンバー400)と

右側には富士急グループ(具体的な社名・便名不明)の

現代(ヒュンダイ)製車両が並んで止まっていた。

8:27に足柄SA発車。運転士から道路状況の案内があり、

首都高・谷町JCTまで渋滞等なく定時で運行出来るだろうとの事。

東京用賀には9:30頃とも案内される。

東名は御殿場JCTから東京用賀までずっと3車線で、

静岡~神奈川県境の御殿場IC~大井松田IC間は急曲線と

急坂の連続だ。中央道よりは緩いと感じるがトンネル内では

見通しの悪い急曲線も存在するほどだ。

「渋谷新宿ライナー静岡号」は基本的に最左車線を走行。

そのまま順調に最初の下車扱いバス停東名江田に着く。

このバス停で降りるお客は皆無だったためバス停内に入らず

通過して行く。東名川崎ICをはさみ東京料金所目の前にある

東名向ヶ丘バス停にはバス停まで近づくが下車客は皆無。

本来の下車扱いバス停は、江田・向ヶ丘・渋谷・新宿であるが、

臨時扱いだろうか?首都高に入る東京用賀にもバス停が存在。

料金所を通過して左側の狭い駐車スペースの一角に降車専用

バス停が存在しここでも降りる事が可能だ。

用賀で降りる事が可能と言う事は近づくまで何も案内がなされて

おらず、これは「駿府ライナー」でも然りである。

用賀で降りる事が出来る理由は近くに東急田園都市線の駅が

あり渋滞時は時間が極端にかかるので、ここで降りて同線に

乗り換える事で所要時間短縮が狙いだ。

バスのお客専用の同線割引券(渋谷まで有効)もありこれを駅に提示

すると通常運賃よりも安く乗れるようだ。

首都高に入っても順調に進み池尻ICで降りる。

渋谷マークシティー5階のバス停に着いたのは9:40定時だ。

具体的な事は次回の記事に譲るが、要は京王井の頭線渋谷駅の

5階にあるバス停だ。

渋谷到着前運転士は、忘れ物・トランクルームの荷物取り違えが

毎日発生しているので注意してくれと促していたが、スーツケースは

似たような形・色が多いのでこの種の事故が起こりがちなんだとか。

渋谷での下車はとにかく多かった。

約18人程度のお客が渋谷で降りた。乗っていたお客の約7割の

目的地が渋谷だったのである。渋谷に止まると言う強みを完全に

活かしている。渋谷を発車時点で車内は数える程度となった。

「渋谷新宿ライナー静岡号」で新宿を目指すお客は意外にも

少ないのであった。

渋谷に行くなら「渋谷新宿ライナー静岡号」、

新宿に行くなら「駿府ライナー」と言う”住み分け”がお客の中

では出来ているのであろうか?

渋谷からは山手通り→甲州街道と進む。

他の京王の高速バスも見かけたがほとんどは「中央高速バス」で

運用する車両。決して新しくなく三菱エアロクイーンの折戸ドア車を

多々見かけた。

「渋谷新宿ライナー静岡号」は競合が激しいため優先的に

新しい車両を使っているのであろうか?

新宿西口高速バスターミナルには10:00少し前の到着。

降りたのはバスターミナルとは名ばかりのよくありがちな路上に

設置されたバス停であった。