トンネルとトンネルの間にホームがある不思議?な構造を

しているのがJR宝塚線の武田尾。

尼崎から乗ってきた1107B新三田行きの普通から降りたのは

私だけであった。


JR西日本 武田尾駅

↑ホームの福知山方はトンネルの一部となっており、駅名表は

トンネルの壁に取り付けてある形だ。


JR西日本 武田尾駅

↑ホームの大阪方を見ると一部だけがトンネルから出ており、

陽が当たる部分が少ない。実質的にはトンネル内にある駅だが

北陸線の筒石のように改札口まで極端に遠いと言う事はなく、

階段の段数はやや多めだが1分も歩けばたどり着ける距離だ。







↑207系の京都行きの普通。人の流れは大阪方面が多いはずだが

お客が乗っても数人と言った所で利用は決して多くない。

1日の乗車人数は500人程度で大都市圏の路線にある駅としては

かなり少ない。


JR西日本 武田尾駅

↑最近作られたのであろう、待合室があった。

トンネル内にあるため空気は冷たいので、待合室があるのは

ありがたい。


JR西日本 武田尾駅

↑ホームの大阪方を見る。


JR西日本 武田尾駅

↑ホームの福知山方を見る。

トンネル内に入っていない部分は両数にして2両分程度だ。

武田尾に止まる列車は普通だけで、快速や特急は全て通過。

LED式の発車案内装置があり2列車分表示出来るものの、

片方が「通過」となっているのは、この駅の利用実態を示している。




↑2711M福知山行きの「丹波路快速」。

223系は6000番台を使用。車内の作りや外見は新快速用の

223系1000・2000番台に似ているが、6000番台の大きな

特徴は221系に性能を合わせている事。

本来の223系よりもスペックダウンした形だが、これは221系との

併結を考慮した結果だ。




↑225系の2716M大阪行きの「丹波路快速」

JR宝塚線の225系は宮原所属の車両でこちらも6000番台と

称している。

列車の接近放送は大阪周辺の他の駅で使用しているものと

全く同じで、放送内容も細かい詳細形だ。

通過列車が近づくと接近メロディーで注意を促すのも全く同じ。


JR西日本 武田尾駅

↑武田尾の駅の営業形態は無人。

改札機は最新型の簡易式となっているが、JR西日本のそれは

出場時にきっぷを回収出来ない事が多い。


JR西日本 武田尾駅

↑ホームの明かり部分から周囲を見ると、建物は少ない。

現在のJR宝塚線はトンネルで険しい山を貫く形であるが、

かつてあった旧線は武庫川に沿う形であったはずだ。

旧線はハイキングコースとして人気になっているが、

線路跡が多数残り途中にあるトンネルは照明がないと言う。

新線になった産物としてトンネルとトンネルに間に駅が出来た

格好なのが武田尾なのであろう。


JR西日本 武田尾駅

↑武田尾を発車し、大阪方のトンネルの中に入って行く207系。

武田尾駅周辺は駐輪場があるだけで、クルマが止めれそうな

駐車場はない。阪急田園バスの路線が延びているがどこに

行くのかわからなかった。




↑7:44発の1109B新三田行き普通は、お客が少なく、

列車全体でガラガラに座席が空いている。

クモハ207―2009は、後ろ寄りに別編成を連結している所が

見えてくる。207系は7両で運転するが、7両貫通している編成は

極めて少なく、ほぼ全てが4両+3両を連結する形になっている。

321系は7両貫通となっているため、こちらの方が乗車出来る

定員が多いはずだ。




↑JR西日本の最新の取組として、他編成との連結付近は

常にライトを点灯している事だ。これも安全対策の一環。

この部分は他の号車よりも前後の間隔が広く開いているため、

お客がここに転落する事故を防止するため、ライト点灯により

注意喚起している。だが、抜本的な解決にはならないため、

最近登場した521系(3次車・敦賀のJ編成)はこの間隔を

埋めるための壁を搭載。今後既存の車両に対してもこの壁を

搭載するものが増えて行くのかもしれない。


JR西日本 新三田駅

↑新三田は2面4線のホームを有する駅。

207・321系使用列車のほとんどがこの駅で折り返すため、

篠山口(ささやまぐち)・福知山方面は本数が大幅に減る。

1109Bの207系は回送となったが、駅の少し北側に車庫が

あるため、ここに入庫するのかもしれない。




↑新三田からは8:08発の2715M福知山行き「丹波路快速」に

乗る。223系の4両で宮原所属のMA17編成、

最後尾のクモハ223-6120に乗る。

車内の様子は前述の通り新快速用と全く同じなので、

乗っている分には大きな違いを感じない。

三田・新三田付近は建物の多い比較的大きな町の様相だが、

新三田を過ぎると、田畑中心の豊かな景色に。

1つの路線でもわずかな区間で都会の景色と田舎の景色に

なってしまうので、随分とアクセントがある。


JR福知山線 藍本駅

↑藍本(あいもと)


JR福知山線 篠山口駅

↑8:33に着いた篠山口からは半自動ドアとなる。

207・321系はここまでが運用範囲であるが、本数は少ない。

JR宝塚線と言う愛称を使うのはこの駅までで、以北は正式名で

ある福知山線と案内している。

留置線に321系が止まっていたが、新三田~篠山口間の景色と

不釣り合いな都市型電車のも面白いなとも思った。

2715Mは直通する形で福知山まで運転するが、普通・快速を

乗り継ぐ場合、かなりの確率で篠山口での乗り換えが必要だ。

篠山口からはワンマン運転も行われており、福知山の223系

5500番となっている。


JR福知山線 丹波大山~下滝

↑丹波大山~下滝

木々が覆う山深くなる。幹線路線とは思えない景色で、

どこかのローカル線に乗ってかのような感じだ。

篠山口からは駅間も長くなり、丹波大山~下滝間は8kmもある。

線形も急カーブが連続し長めのトンネルも出てくる。

8:54に着いた谷川(たにかわ)で、加古川線に乗り換える。