JR各社は先日、今年2014年3月に行うダイヤ改正の概要を

明らかにした。

当ブログでは毎年恒例のJRダイヤ改正の徹底解説を各社別に、

どこよりも詳しく解説する。

今回はJR東海のダイヤ改正について。

同社の屋台骨を支える東海道新幹線の本数をさらに増やす。

1時間に10本運転可能な時間帯を拡大し、700系を置き換える形で

N700系、N700系1000番台Advance(以下、「N700A」とする)を

「ひかり」「こだま」でも現行より多く運転する事が柱のダイヤ改正だ。

在来線については、例年以上に話題がない。

なお、ダイヤ改正日は2014年3月15日(土)である。

「平成26年3月ダイヤ改正について」(JR東海ホームページ・PDF形式)

↑こちらも参照されたい。

★「のぞみ」が1時間に10本も運転出来る時間拡大!

現行の東海道新幹線は1時間あたり最大「のぞみ」が9本、

「ひかり」「こだま」が2本ずつとなっている。

2014年3月のダイヤ改正では一部時間帯において最大で

10本の「のぞみ」が運転出来るようにする。

具体的には、東京駅発で下り(新大阪・博多方面)が7~20時台、

東京駅着の上りが9~21時台となっている。

下りでは、9~16時台と20時台で、上りが9時~21時台で

「のぞみ」がもう1本増発する事が可能になる。

増発が可能になった理由は不明であるが、車両運用の見直し、

加速性能がN700系よりも低い700系の数が減るためと見ている。

増発が難しい理由の1点として東京~品川駅の南にある車庫までの

入出庫のための回送が存在する事。これが増発を阻む理由と

なっていたが、回送そのものを上記時間帯で今よりも少なくするか、

回送の本数は現状と同等に据え置いたとしても、加速性能が

優れているN700系が増えてくることから、回送にかかる所要時間が

短縮。短縮出来た分線路容量が空くのでこれを活用する形で

「のぞみ」の増発に踏み切ったのではないか?


JR東海 N700系 Z22編成

↑N700系はJR東海は80編成存在。「のぞみ」の全定期列車と

ほとんどの臨時列車、一部の「ひかり」「こだま」でも運用しているが

数は少なく、ほとんどが700系となっている。


N700A新幹線車両

↑N700系は、N700Aに準じた装備の搭載、すなわち足回りの

強化を主な柱とした改造を全80編成を対象に行っている。

改造を終えた編成は、0番台から2000番台に変更し、

編成記号をZからX(エックス)になっている。

わかりやすい判断方法としては、写真のようなN700と書いたロゴに

小さく「A」と書いたのが目印だ。


JR東海 N700A G3編成

↑それに対して、新造中のN700Aは1000番台の番台で、

Aを強調したロゴマークなのでこれだけで見れば違いは明白だが、

車内や顔の形は全く同じである。


JR西日本 700系 B6編成

↑一方で700系は廃車が進行しており、ひっそりではあるが

数が減っている。

2014年3月のダイヤ改正では、定期列車の「ひかり」「こだま」に

対してもN700系・N700Aを増やす。

具体的には上下合わせて1日辺り、「ひかり」が20本、

「こだま」が15本増えて、「のぞみ」を含めた定期列車の

約8割がそれで運転する事になる。

「ひかり」は静岡県内の主要駅に止まる列車と、岐阜羽島・米原に

止まる列車の2パターンがあり、後者についてはN700系・N700Aを

集中的に投入する。これにより東京~米原間は3分短縮し、

米原で「しらさぎ」乗り換えも絡んでくるため、東海道新幹線経由で

福井・金沢と言った北陸への所要時間もわずかながら短縮すると

思われる。


東海道新幹線車両内の飲料水自動販売機

↑写真はキハ85の飲料水自動販売機

東海道新幹線の車内には写真のような飲料水自動販売機が

存在するが、最近利用が少ないのか?2014年3月のダイヤ改正

においてこれを廃止する。

N700Aの新造したばかりの車両については、最初から飲料水

自動販売機が未搭載のまま登場しており、それ自体が驚きだが、

これを含めて一部の車両では、3月15日のダイヤ改正以前から

走り出す。飲料水がほしいならば車内販売員から購入するか、

乗車前に駅で購入する必要が出てくる。

「こだま」に関しては、車内販売自体が2年前に廃止になり

存在しないため、車内で口にできるものは購入不可になる。

★話題が乏しい在来線

2014年3月のダイヤ改正で在来線関係の変化はたったの

2点だけ。

1点目は、夜間に静岡→沼津間の「ホームライナー」増発

2点目は、中央西線と愛知環状鉄道との直通運転を見直し

である。


キハ85系気動車

↑写真は普通での運用時

静岡発の「ホームライナー」は、沼津行きと浜松行きが存在する。

現行ダイヤでは、沼津行きが7:00発の2号、18:00発の4号、

21:36の6号がある。

私が普段見ていると、2号は静岡発車の時点ではほど良く

座席が埋まるが、清水を発車すると満席になる事も珍しくない。

4号はほど良く埋まる程度だが、6号は「ホームライナー」に

乗るために静岡で時間をつぶす人も多いと聞くし、373系の

3両だけでの運転なので、立客が出るほどの盛況ぶりだ。

夜間の沼津行きの「ホームライナー」は増発するべきと

考えていたが、2014年3月のダイヤ改正では旺盛な需要に

応えるべく、19:00発の6号を新設する。

在来線については話題が乏しいのが全体的な印象で、

修正程度の小規模なものに留まるのであろう。