「ファミリーレールフェアー」恒例のイベント言えば、


列車や駅で不要になった部品を販売している事である。


鉄道に詳しくない人に言わせれば、ゴミにしか見えないはずだ。


熱心な鉄道ファンにとって、入手困難な鉄道部品を入手出来る


数少ない機会で、入手したい人が多いだろうと思われるもの


(ヘッドマークや名車に付けられた部品等)はオークションで


値段を決める。


かつて当ブログでも書いたが、オークションで付く値段は


”破格”とも言えるようなもので、数十万円の値となったものも。


その場で現金で支払いをしないといけないので、それだけの


カネをかける事が出来るとは情熱の入れようが違いすぎる。


オークション会場を少し覗いてみたが、ちょうど値段を発表


している所で、今回はヘッドマークが多く概ね3~4万円程度の


値が付いていた。



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↑ブルーシートに並べられていたのは、実際に列車で使用していた


種別・行先を示す幕、通称「サボ」である。


写真に写っているのは「急行 淀屋橋」等の比較的速い列車で


あるが、速くなればなるほど値段も上がって行き、急行の場合


2,000~2,500円/枚したと思った。


一番安いのが「普通 出町柳」等の遅い種別の比較的多く


見る事が出来るもので、1,000円/枚からであった。



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↑こんな珍しいものも売られていた。


これは指令所等が使う列車の運行状況を示す案内表示板で


かなり大きく重たそうであったが、5,000円だったので


思ったよりも高くはない。



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↑オークション会場から少し離れたブースでは、


廃車発生部品が多数販売されており、写真はドアコックのフタ。


1,000円/枚程度からだと思ったが、ほとんどの鉄道会社は


全てこれは処分するので一般に出回る事は皆無に等しい。



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↑電話機や計器類。実際運転室で使用されたもので、


2200系等の古い車両はこのような電話機だ。


実際に電話をつなげれば電話機として使う事も出来そうに思うが


そこまでやる人はいないだろう。


その他各種商品が軒を連ねるように販売されており、


対象となる鉄道は京阪だけではなく、叡山(えいざん)電車や


意外な所では関東からも数社見かけたと思った。


次に向かったのは、バス。


京阪の子会社、京阪バスも狭い所だが「ファミリーレールフェアー」に


参加しており、バスに体験乗車する事も出来た。



鉄道・ニュース等を詳しく探るブログ Monolog24-京阪ファミリーレールフェアー バス



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↑親会社の京阪で「きかんしゃトーマス」の列車を


走らせているが、子会社の京阪バスも同様にそのバスを


走らせている。京阪バスと言うと赤い塗装が印象的だが、


トーマスラッピングになっているためか?水色が主体で


これもこれで新鮮に見えてくる。


バスは一般路線用ではなく、都市間高速で使用される車両で


京都ナンバーとなっていた。


「直Q」と書いてあったが、恐らく「ダイレクトエクスプレス直Q京都号」


の事であろうか。


このバス路線は、JR京都駅からJR学研都市線の松井山手駅を


結ぶ系統とJR学研都市線の河内磐船(かわちいわふね)駅や


交野線の交野市駅を経由して大阪なんばのバスターミナル間を


結んでいる。


高速道路である第二京阪道路と阪神高速8号京都線を走行するが


いわゆる「高速バス」のカテゴリーには入らず、一般の路線バスを


速くした「急行バス」と言われるカテゴリーに該当する。


車種は日野セレガであるが、年式や型式等は不明だ。



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↑運転席。お客が立ち入れるのは座席だけで運転席は


立ち入りもダメだし機器類も触れられないのは当然だ。


バスを撮影するのに予想以上に大変だった。


人を写さないようにすることを私は原則としているが、


鉄道車両以上に人の出入りが激しくタイミングを見計らいながら


撮影したがどうしても人が写るため使えない写真が多い。


結局バスの前方で10分近く粘りやっと撮れた次第。


最後に向かったのは、レールの上を走るトラック。


時刻は14:50であったが、並びだすと入場締め切り時間


(15:30)まで体験出来るもので、今から並ぶと時間オーバーで


乗る事が出来ないかもしれないと担当者から告げられる。


どれくらい待つか?と聞くと40分程度と返ってきたのでギリギリだが


とりあえず並んで見る事にした。



鉄道・ニュース等を詳しく探るブログ Monolog24-京阪ファミリーレールフェアー 架線車


↑このトラックはレールと道路の両方を走行する事が可能で、


いすゞエルフを種車にした乗り物であった。


40分並び順番が来ると、レールを走るために車輪が降ろされ


道路を走るためのタイヤは浮いていた。



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↑車輪がしっかりとレールについており、タイヤは浮いている。


公道を走るのでナンバープレートも取得されている。



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↑荷台に乗る事が出来るスペースがありここに座ると架線が近い。


乗っている人全員が着席していたが、立ち上がれば架線に手を


触れる事も出来るので電気が流れていれば感電の恐れがあり


大変危険だ。架線点検する際は停電している事が前提で、


それに近い位置で作業できるようにするために出来た専用の


乗り物なのである。架線をこれだけ近い所で見たのは初めてだ。


・・・毎回「ファミリーレールフェアー」に行くと似たようなコースを


たどる事になるが、今回も概ねそうであった。


長い列に並び各種体験できるイベントもあるが、


あくまでも子供用のものが強く大人1人だけが並んで体験するのは


相当な勇気が必要だ。やってみたいと思うものも多々あったが


京阪の”今”を知る事の出来る絶好のイベントである。