こんばんは。


北陸新幹線は2015年春に長野~金沢間で開業する予定だ。


すでに高架橋は長野~金沢間でつながっており、あとはレールを


つなげたり、電気・通信等の工事、駅の建設工事が盛んに


おこなわれている。


北陸新幹線が開業すれば、信越線の長野~直江津間と


北陸線の直江津~金沢間はJRの経営から離れ、沿線県主導による


第三セクター鉄道に移管される事になっている。


特に北陸線ではこの区間を走る特急は廃止になる事がすでに


決まっており、今でないと乗れなくなる列車も多数ある。


新幹線が出来るのは当分先と思っていたのも本音だが、


気付いてみたら、もう2年を切っている。


今回は、北陸線の直江津~金沢間と、ここから枝分かれする


JR線の様子を見つつ、乗り歩いて見る事にした。


「北陸観光フリーきっぷ」の説明(JR東海公式HP)


↑今回は、JR東海のトクトクきっぷ「北陸観光フリーきっぷ」を使用。


出発地は静岡、浜松、名古屋発とあり、当然ながら出発地により


値段は異なる。


北陸3県のJR線が4日間乗り降り自由で、「サンダーバード」


「はくたか」と言った特急も自由席に限り特急券を別途購入する事なく


何度でも乗る事が可能だ。


北陸までは東海道新幹線や特急「しらさぎ」「ひだ」の指定席も


利用可能だ。


しかし、往復とも「しらさぎ」利用、往復とも「ひだ」利用は出来ず、


片道で「しらさぎ」、片道で「ひだ」を使わないといけないルールだ。


きっぷは、「ゆき券」と「かえり券」で構成されており、最初に改札を


出る駅で「ゆき券」を改札氏に渡し、残りの工程は「かえり券」で


乗る事になる。


北陸の鉄道はJR・私鉄を含めて自動改札機が存在しないのに


「北陸観光フリーきっぷ」はそれに投入可能なサイズだ。


これは、東海道新幹線利用を考慮した内容なのであろう。



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↑静岡から早朝乗ったのは広島行き新幹線「ひかり493号」。


(493A、新横浜6:00→静岡6:42→名古屋7:26→広島10:01)


首都圏から名古屋・大阪に一番早く着く列車で、始発駅が新横浜


なのも特筆できる所。


N700Aを期待したが、新車に乗りたい時に限って来るものではなく


「初期車なんだろうな」と思ったら、案の定その通りでN700系


(以下「”N7”」と略)Z8編成。


静岡始発の「こだま695号」(695A、静岡6:38→新大阪9:06)に


乗るお客は少なくほとんどが「ひかり493号」。


ガラガラの「こだま695号」を見送ると、1分もしないうちに


到着放送が流れると、Z8編成の”N7”が入線。


指定された席は12号車の4Aで、B・C席も静岡からお客が乗った。


よく車内を見渡すと、12号車のお客はほとんどが静岡から乗って


きており、座席もほとんどが埋まった。


”N7”は在来線車両と同等の加速性能を持ち、静岡を発車すると


距離にして2kmもない安倍川橋梁手前から急速に加速する。


700系や今やなき300系に乗る事が多く、いつ乗っても


”N7”の急速な加速ぶりには感動ものだ。


静岡を発車したらすぐに大量に乗ったお客を待ち構えていた


検札担当の車掌氏が1人ずつ検札にあたる。


東海道新幹線ではJR東日本の新幹線や近鉄特急のように


検札を省略する事は未だにやっていない。


やろうと思えば検札省略も可能だが、それでも検札をするのは


不正に乗るお客を探す目的があるだろう。


静岡を発車してからすぐに”流れる”ように車窓が展開される。


700系あたりではそうなるまでに多少時間がかかるが、”N7”は


動き出せばすぐに始まると言っても良いくらいすぐに始まる。


静岡からどれくらいの時間がかかっているのか?と思い計測して


みると、大井川橋梁まで5分30秒、浜松まで17分、豊橋まで26分


であった。「速い」の一言に尽きる。


これが700系だともう1~3分程度長いはずだ。


三河安城を過ぎた事を確認すると席を立ち車内を一巡する。



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↑13号車の車内。ほとんどの座席が埋まっている。


東海道新幹線の”N7”の普通車は2列-3列座席で、


山陽~九州直通の”N7”で充てられる車両のように


普通車でも2列-2列の座席は採用されていない。


2列-3列座席とは言え、快適性は十分。



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↑14号車付近のデッキ



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↑喫煙ルーム。”N7”は座席は全席禁煙にする代わりに


1編成に4か所の喫煙ルームを設置。分煙に努めている。


立ってタバコを吸う形で、座りながらゆっくり・・・は出来ないように


見える。聞く所によれば4人も入ればかなり窮屈のようだ。



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↑意外だったのが公衆電話。”N7”にあるとは思いもしなかったが、


利用が多いとは思えず、この付近にいた数分間公衆電話を


必要としているお客は現れなかった。そう遠くないうちに


消えるのかもしれない。