こんばんは。


JR東日本は先日、新潟に新型車両E129系を160両、


仙台にハイブリット気動車の新型車両HB-E210系を16両、


南武線にE233系を210両を2014年度~2015年度に


かけて新造投入すると明らかにした。


「通勤形車両の新造計画について」(JR東日本公式HP PDF形式)


↑この内容は衝撃的なものであった。


南武線にE233系が入るのは何ら不思議な事ではなかった。


地方都市である新潟に新形式の専用車両を一気に160両も


入れてしまうし、「リゾートシリーズ」を除いたハイブリット気動車は


小海線のキハE200系以来作っていなかったが、後継車両が


やっと入れる事になりこれが仙台~石巻間直通列車に充当


するとは、私の中では予想すらしていなかった。


新潟では、古くなっている115系を置き換えるにあたり


千葉や高崎等から211系が移籍してくる事もありうると


見ていたが、移籍してきたとしても長野よりは大きな勢力に


ならないと見ていた。新潟は多かれ少なかれ新車製造の


可能性は十分ありうると見ていたが、結局新型車両投入で


決着するようだ。


新潟にE129系が入ると、長野や高崎にも?と思うが


その辺の詳細については後日のブログに譲る。



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↑新潟の置き換え対象となるのは115系と言う事は前述の通り。


別のブログを読んでいると、「115系を”一部”置き換える」と


なっていたが、この”一部”と言うのが気になる。


JR東日本新潟支社が運行する115系に関しては全て


新型車両のE129系に置き換えるのは確実と私は見る。


これには”カラクリ”も含まれているのだろう。


北陸新幹線が開業すると信越線の妙高高原~直江津間


(JR東日本新潟支社管内の路線のみ)は同社の経営から


離れる事がすでに決定している。


新潟県主導で第三セクター「えちごトキめき鉄道」が運行


する事になっており、私が先日同社HPで閲覧した経営計画に


よれば、「JR東日本から115系を譲渡」と書いてあった。


すなわち、JR東日本からえちごトキめき鉄道に移籍してくる


115系が存在するわけだ。


その分は引き続き現役ではあるが、車籍が変更になるので


直通運転でもない限りJR東日本線を走る事はない。


その分も新型車両E129系になっているだろう。


160両の内訳は、2両×30本=60両、4両×25本=100両で


運転区間は信越線の直江津~妙高高原間を除く


JR東日本新潟支社の直流電化路線全線だ。


すなわち、信越線の新潟~直江津間、羽越線の新津~村上間、


上越線の長岡・宮内~水上間、白新線・越後線・弥彦線の全線。


交流電化の羽越線村上以北には乗り入れが出来ない。


E233系をベースに作り、バリアフリー設備の充実、


115系の半分の電力で運転可能、車内情報案内装置の設置


(ドア上のLED式表示機や自動放送装置等)、


新潟の気候を考慮して雪と寒さに強い構造にする。


座席はセミクロスシートで、115系と比較して乗車定員が1,5割


(15%)増えると言う。


乗車定員と言うのにはやはり”カラクリ”があって、


単純に座席の数が増えるのではない。


車体そのものが広くなり、その分立てるスペースが広がる。


広がった立てるスペースにつり革を設置して定員を増やす


やり方だ。



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↑車両のデザイン的には仙台のE721系に似ており、


簡単に言えば、E721系の直流版であろう。



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↑JR東日本が世界で初めて作ったハイブリット気動車が


キハE200系だ。現在は小海線で走っているが両数は少なく


2両と1両が1編成ずつの合計3両しかない。


小海線の主力車両には当然なっていない。



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↑秋田の「リゾートしらかみ」や長野の「リゾートビューふるさと」


でもハイブリット気動車が運転されているが、形式名は通常の


「キハ」ではなく「HB」と称する。これはハイブリットの略だ。


すなわち、JR東日本は今後ハイブリット気動車に関しては


「HB」の冠を与える事にしている。


秋田や長野のそれは観光列車として使われており


通勤用としては使われていない。


今回、仙台に入る事になったHB-E210系は通勤用として


運転する事が予定されており、間違えても「リゾートみのり」の


後継車両ではない。


運転区間は前述の通り仙台~石巻間だが、経路を見ると


不思議に感じてしまう。


東北線の仙台~塩釜間、仙石線の高城町~石巻間と


両線連絡線の塩釜~高城町間となっている。


運転開始は2015年となっているが、それまでに仙石線は


全線復旧する事になるのか?


もし経路が東北線仙台~小牛田間と石巻線の小牛田~石巻間


ならば話は十分わかるし、現にこの区間を走るノンストップ快速も


あるくらいだ。てっきり最初聞いた時はこれに使う車両なのかと


思っていた。


仙石線が全線復旧するならば、あおば通発着の列車を


増強するべきで、改造・移籍してから経年が低いとはいえ


205系からE233系にして石巻発着の列車も1時間に2本から


3~4本程度にしてしまえば良い。(2本のデータは震災前のダイヤ)


ただ、仙石線の弱点として快速があるものの複線区間では


追い抜き可能駅がない事、単線区間も存在する事から


増発が難しいのも現状であろう。


輸送力を増やすのであれば、比較的ダイヤに余裕がある


単線区間の本数を増やすが、複線区間に余計にスジを


起こす事が出来ないので、やはり比較的余裕のある東北線経由で


走らせしまえば良いと言う考えなのであろう。


全区間電化路線なのに電車にしないのは、東北線は交流電化、


仙石線は直流電化で、交直流電車を用意するよりは”安上がり”


と考えたのであろう。ハイブリット気動車の技術を向上させる


狙いもあるに違いない。


HB-E210系は2両×8本=16両を入れて、3ドア、


雪と寒さに強い構造にするとしている。



鉄道・ニュース等を詳しく探るブログ Monolog24-JR東日本 205系 1 南武線用


↑南武線は川崎~立川間を結ぶ路線で主力となっているのが


205系。写真のように改造してある車両もあるが、


運転装置がE231系等に準じているだけで客室は変わっていない。


E233系は現在も増え続けており、先月からは埼京線で運転開始


して、横浜線でも大量に入る事がすでに明らかになっている。


南武線でもE233系が大量に入る事により、205系は事実上に


引退に追い込まれると言ってよい。


205系が残るのは仙石線と鶴見線と武蔵野線程度となる。


JR東日本は東京外延部にある南武線、武蔵野線、京葉線、


横浜線の事を「東京メガループ」と称しており、205系等の


古い車両が多いため積極的に新車に置き換えたり、


鉄道施設に対しても積極的な設備投資を展開している。


南武線もE233系もその一環でだ。


2014年度から運転開始し、6両×35本=210両を


入れる事にしている。