こんばんは。


二俣本町駅から歩いてたった10分で天竜二俣駅に着く。


掛川から並走する静岡県道40号線が駅前を通っており


交通量は多い。



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↑天竜二俣駅は天竜浜名湖鉄道(株)の本社も同居する駅で


前回ブログでも書いたとおり、車庫の機能も兼ねている。


天竜二俣駅の車庫は今では珍しくなった施設が多数あり


登録有形文化財に登録されているものも数多い。


今や少なくなっている転車台(ターンテーブル)が現役稼動中


でそれを間近で見られると言ったら興奮ものだ。


天竜二俣駅では毎日1回ないし2回有料で転車台等の


車庫内にある登録有形文化財を見学できるツアーが


開催されている。


火曜・水曜・木曜は13:50からの1回だけだが、


それ以外の曜日は10:50からの回も加わる。


元々は天浜線利用ならば大人100円、クルマや徒歩で


来た場合は大人200円であったが、今年4月からそれぞれ


100円ずつ値上げしている。


値上げの理由は転車台等の貴重な鉄道施設を確実に


後世に保存するためでそのためにはどうしても費用がかかる。


それが増加傾向なので値上げせざる得ないのが現状だ。


これは天浜線に限った話ではなく、大井川鐵道の蒸気機関車


列車の乗車賃も今年春から同じ理由で値上げとなっている。


仕方のない話だが、値上げした分を追加支払いしてでも


値段分の十分価値のあるものにある事だ。


窓口で10:50からの回を見学したい旨を申し出ると


きっぷの提示を求められそれを見せる。


200円支払うと「転車台・車両基地見学記念硬券」と


台紙をもらった。記念スタンプを押せる場所もあり


ここにも私の手でしっかりと押す。



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↑左が「1日フリー乗車券」、右が「見学記念硬券」。



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↑今年5月1日には転車台見学者が4万人に達し


天浜線の有力な観光スポットになりつつある。


窓口にいた駅員は改札業務も一緒に行うが、


10:45発121レ新所原行きに乗るお客を探していた。


「三方原(みかたら)の山で車両故障をおこして列車が動けない。


新所原行き(121レ)が発車出来るかわからない。


無線でやり取りしているので(運転の有無は)運転士に


聞いてほしい」とお客に説明。


当該列車は何かわからなかったが、一応121レは定刻通り


発車は出来たようだ。


10:50に転車台見学について駅員から注意点が


説明される。あくまでも現役の鉄道施設のため


立入禁止場所も多数あり案内する駅員の誘導に従う。



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↑改札口を通りホームの奥に出る。


通常はホームより先は通れないようになっているが


転車台見学時に限り通れるようにしている。


出たのは公道で住宅が立ち並ぶ。厳密にいうと鉄道施設外だ。


公道を100mほど歩くと鉄道施設内に出入りできる扉があり


ここを通って再びこの中に入る。


誘導してくれた駅員の説明によると、天竜二俣駅で現在使用中の


ホーム柱は元々木で出来ていたが補強のため鉄骨が入っている


との事だ。中にはレールを再利用して柱に転用しているものも


含まれ1910年製のそれが一部あると言う。


レールを再利用して柱に転用するケースは天竜二俣駅以外にも


他の鉄道各社でも見受けられる。



鉄道・ニュース等を詳しく探るブログ Monolog24-天竜浜名湖鉄道 天竜二俣駅 給水塔


↑まず案内されたのは給水塔。


SL時台からのもので1940年に建てられた。


1944年に静岡県西部を襲った大きな地震「東南海地震」でも


壊れる事がなかったので、とても作りが丈夫なのである。


給水塔のタンクは満タンで80tの水が入り、SL1両につき


10t程度給水。すなわちSLは1回の給水で大量の水が


必要であることがわかる。


現在も給水塔は現役使用中で、用途は洗車用の水だ。


天浜線各駅や天竜二俣駅には登録有形文化財が多数あるが


「現役使用中」が登録される条件との事だ。



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↑給水塔から転車台に向かう途中、事務所、乗務員休憩室、


風呂等のある建物街を通ったが、これらも全て「現役使用中」。


しかもほとんどが登録有形文化財に登録となっている。


建物街は中に立ち入ることは出来ず、通るだけとなる。



鉄道・ニュース等を詳しく探るブログ Monolog24-天竜浜名湖鉄道 天竜二俣駅 転車台


↑次に着いたのは転車台。



鉄道・ニュース等を詳しく探るブログ Monolog24-天竜浜名湖鉄道 天竜二俣駅 車庫


↑転車台の奥には車両を止める建物がありこの事を


「扇形車庫」と言う。ここは4両止める事が出来るがこの時は


3両が止まっており、イベント用のTH9200形の姿も。


この転車台も給水塔と同じ1940年から今日に至るまで


「現役使用中」だ。


しかし、この転車台はSLが入るにはちょうどいい大きさだが


現在主力のTH2100形が転車台に入ると先端がはみ出してしまう。



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↑そのため転車台の手前にロープが張られ、


この外側には入らないようにとの事。


誘導してくれた駅員の説明によれば、車両はロープスレスレを


通るのでロープに体がもたれかかると接触する危険性が


あるとの事。今までに撮影に夢中になりすぎて回転中の


車両に接触した事故は1度もないが、くれぐれもそうならないように


と注意を促す。



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↑転車台に列車が入場。TH2116編成。


以下の写真は回転している順番通りに撮影。



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↑これで向きを代わりホーム方向へと住んでゆく。


転車台は手動で動かしており、レールのつなぎ目は目視して


ピッタリな位置に止める。行き過ぎてしまったら逆回転も可能


なので修正することは出来るが、これはとても難しい。