こんばんは。


戸倉から始発の2752M軽井沢行きに乗り1駅坂城で降りる。


坂城に169系のトップナンバー車両が組成されている


S51編成が保存される事が決まった。


先日、S51編成が保存されたようだが私が行った当日は


保存される事を記念したイベントが実施。


15:00発の坂城発軽井沢行きの急行も運転する事になり


列車名は「さかき」。もちろんS51編成だ。


14:20頃坂城に着くと、留置されていた屋代でS51編成を


撮影したファンが大量に下車。イベントが行われているため


坂城駅自体が混雑していた。


坂城駅の旅客用ホームは1面2線で2752Mが去ると


ここに止まっている列車はない。まだS51編成は着いていない。



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↑坂城には石油の備蓄庫があり、タンクローリーが頻繁に


出入りしている。主にガソリンや軽油と思われるが内陸の


長野県は鉄道貨物を使ってこ石油輸送している。


海がある都道府県だと石油備蓄庫は港に集中するが


”海なし県”だと比較的大きな駅に併設している事が多いように


感じる。坂城以外だと郡山、高崎、篠ノ井、南松本にもあるはずだ。



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↑旅客ホーム隣の線路には石油輸送にあたる貨物列車が


止まっていたが、後日時刻表で調べてみると横浜の根岸行きの


列車で14:35頃に坂城を出ると、篠ノ井線・中央東線等を


経由して翌朝根岸に着くダイヤだ。


根岸には大規模な精油所があり、ここで石油を積み坂城等の


内陸にある備蓄施設まで貨物列車で運んでいる。



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↑連絡階段を通り改札を出るとこじんまりとした情緒ある


駅舎が出迎えてくれた。イベント実施のため鉄道ファンや


地元の人が多く出ており、きっぷ売り場では記念きっぷを


買い求めるお客が多く並んでいた。


イベント会場では坂城の特産品や弁当等の飲食物、


しなの鉄道関連のグッズが販売されており、雨が降りだす


あいにくな天候にも関わらず客足が途切れず盛況だ。


線路沿いに近づくとカメラを持ったファンが多く待ちまえていた。


遠くから警笛が聞こえてくるとS51編成が屋代から回送で


着く所であった。線路沿いの人は着くと同時にまとまって


駅の方に移動した。今度はそちらで撮影したり急行「さかき」


となるS51編成に乗るのであろう。


少し時間があったので石油備蓄庫周辺がどうなっているのか


見に行こうとしたが雨が強くなり断念。



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↑14:28発の649M長野行きが坂城を発車して行く。


これも115系のN50番台編成だった。


坂城駅に戻り軽井沢方に進んでみると目の前にS51編成が


居たのは圧巻であった。



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↑S51編成の先頭部分、クモハ169-1が来る部分には


ホーム側も改札外側も雨をよける建物がない。


ヘッドマークはS51編成のために作られたオリジナルものらしく


「ありがとう169系S51編成さようなら」とある。


もちろん、側面にはサボも用意され「さかき」とか「坂城⇔軽井沢」


となっている。


車内を見ると発車までまだ20分あるのに座席の多くが埋まり


先ほど乗った急行「信州1号」と同じ面々の人たちがそれなりの


割合を占める。


前述の通り坂城は1面2線ホームだがS51編成が止まっている


と言う事は軽井沢方面行きの線路を長時間塞いでいるので


大丈夫なのか?と思った。


時刻表を見ると15:07発654M小諸行きまで定期列車がなく


貨物列車もあるものの1日に数える程度しかないため


654Mが来るまでは線路を塞いでいても差し支えないようだ。


まだまだ混雑していた坂城駅に戻ると改札目の前にある


きっぷ売り場は記念きっぷや普通の乗車券販売専用と


なっており15:00発の急行「さかき」の急行券売り場は


少し奥に入った専用窓口での販売であった。


急行券を買って改札に入るとホームではしなの鉄道や


地元の坂城町主催のイベントが行われていた。



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↑発車10分前の様子だが、担当乗務員に対しての花束贈呈や


地元の偉い方がこの列車に対しての思い等を語っていた。


どうやら偉い方による発車合図もあるようだった。


1号車のクモハ169-1に乗るとほとんどの席が埋まっていたが


通路側に空席があったのでここに着席。


運転席に目をやると動画撮影のためか?カメラを持ったファンが


多数固まっており乗り降りに支障があるようにも見えた。


15:00に坂城を発車。終点軽井沢まで登り勾配が続くため、


クモハ169-1の床下からは力強いモーター音が聞こえる。


このモーター音こそ国鉄型電車の象徴ともいえるものであったが


今やこれが聞けるのもかなり少なくなってしまった。


80~90km/h程度の速度で走っていると思うが


感覚的には午前中乗った169系よりも速く感じる。


外を見ても明らかに登っている事がわかり勾配自体が


きついのであろう。


急行「さかき」の停車駅は、上田、小諸、信濃追分、中軽井沢で


小諸で約10分間の撮影時間が設けられている。


坂城を発車すると早速「さかき」に乗った事を示す記念の


乗車証明書が車掌から配られる。


約10分走って最初に止まった上田では乗るお客が若干いた程度。


上田を出るとさらに勾配はきつくなる。


”横軽”を知らない私にとって169系急行で上野まで乗り換えなし


で行けるのは不思議に感じた。仮に線路がつながっているとして


上野まで行けるとしたらどれくらいの時間がかかるのか?等と


考えるとおもしろいもの。


小諸には15:23に着いた。この駅で約10分の撮影時間が


あるためドアが開くと同時にカメラを持ったファンが連絡階段を


わたり隣のホームに急いだ。



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↑改札目の前の1番のりばに着き約10分止まる。



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↑15:30発2605M長野行き「快速軽井沢号」の115系


ともすれ違う。10分の撮影時間はあっという間に終わり


15:32に軽井沢に向けて発車した。


169系がなくなる事で直流急行型電車は消滅してしまったが


「急行型電車の急行列車」に意外にも初めて乗る事が出来た。


最新型の特急や快速のように100km/h以上の高速では


走らないため思ったよりも遅いとは思いもしなかった。


通過駅があり多少速く快適性は優れているそれが急行の定義


なのかと思った次第だ。


S51編成は写真にあるような形でそのまま保存との事だが


機会を作って再び会いに行きたいと思う。