こんばんは。


京阪初代(旧)3000系特急車が定期列車引退まであと


2日となった。今日から引退の明後日までは「定期列車としての


ラストラン」は「最後にもう1度」乗りたいのが本音だ。


31日(日)の臨時特別運転を最後に京阪の線路上からは


去る事になっているが、ダブルデッカー付きの編成で


走るのは定期列車引退までで、延べ4日間予定している


臨時特別運転ではそれを編成から外して7両で運転する。


これは”往年の京阪特急”を忠実に再現するためのもので


あくまでもダブルデッカーは平成生まれの車両である。


(厳密にいうと種車は登場当時からあった)


ダブルデッカーに注目するのであれば明後日(10日)までだ。


ダブルデッカーは車両メーカーで作ったのではなく京阪の工場で


生まれており、「登場秘話」は多方面で語られているが


京阪どころか鉄道業界全体を見渡しても独特な車両であるのは


言うまでもない。「貴重」と言っても過言ではないと思う。


ダブルデッカーも「最後にもう1度」乗りたい。


・・・ところで、初代(旧)3000系は引退すると保存と言う向きは


正直言って考えにくいと私は思う。


1900系も解体されておりどこかに保存してあるとは聞いた事が


ない。「ファミリーレールフェアー」の時に「1929」と書いた車番が


オークションに出されており、30万円以上の価格で落札された


と記憶している。初代(旧)3000系もそのような事になるだろうが


大井川鐵道と富山地方鉄道に移籍した車両もあり、1編成だけだが


これが発生するのか?と言ったら難しいだろう。


京阪のレール幅は標準軸(1,467mm)だがJRをはじめて


中小私鉄は多くが狭軌(1,067mm)なので台車を履き替える


必要がある。大井川鐵道と富山地方鉄道に移籍した車両は


それを履き替えているので、若干京阪時代と比べて乗り心地が


違って来る。


もし、今京阪で走っている初代(旧)3000系が移籍して


走るとなれば、それは必須だがどこから確保してくるか?


となれば簡単に出てこない。車齢も40年近く経過しているので


長く活躍できるとはとても思えない。



イキルワケ


↑大井川鐵道では1編成だけ移籍し、本線で金谷~千頭間の


列車で走っている。固定した運用を持っているわけではないので


乗れるかどうかは運次第・その時次第だ。


車内の状態はワンマン改造した程度で京阪時代とほとんど


変わっていない。車体色もご覧のとおりそのままだ。



イキルワケ


↑「鳩マーク」も昨年から付けているが、最近は「特急」と言う


文字も入っているらしい。大井川鐵道には特急と言う種別は


存在しない。SLは急行の種別で走っており、電車にもそれは


存在する。しかし、毎日運転があるわけではなく極たまにある


臨時列車に過ぎない。急行は電車でも急行料金(150円)を


徴収する


大井川鐵道では引き続き活躍をつづける事になっており、


4月に家山駅付近の「家山の桜トンネル」を通る3000系の


姿を見てみたいと思う。



イキルワケ


↑富山地方鉄道(以下、「地鉄」と略)は2両8編成存在し


1編成を除き写真のような独特の塗装(通称「かぼちゃ」と言うらしい)


になっている。外から見ると京阪時代の面影は何も感じられない。



イキルワケ


↑車内は座席のモケットが変わっていてワンマン運転対応と


なっているがそれ以外は変わっていない。


車内を見れば京阪時代の面影は感じられるが、外からは


そうではないので「全く違う車両」と思ってしまう感が強い。



イキルワケ


↑どうしても気になるのが成田山のお守り。


京阪は毎年新しいのに置き換えているが地鉄ではどうなのか?


かなり古びている感じもしたが、どうもこれが気になる。


地鉄は3000系と言う形式名ではなく、10030系と言う。


地鉄各線で広く走っており、路線を固定して運用している


わけではない。ある時は宇奈月に、ある時は立山に…となる。


1編成しかない大井川鐵道よりははるかに容易に乗れる。


個人的にはある程度の数を京阪時代の塗装にすれば


「3000系の生き残り」と思うが、今の所1編成に留まっており


テレビカーも搭載しているのは”粋な計らい”だ。


大井川鐵道・地鉄ではもうしばらくは初代(旧)3000系の


活躍が見られる事だろう。ここではそんなに乗っていないので


時間を作って乗りに行きたいと思う。