こんばんは。


京阪初代(旧)3000系特急車定期列車引退まであと


3日となった。今日だけは運転がない事になっている。


引退前のしっかり休んで最後の運転に備えると言った感じだ。


初代(旧)3000系特急車は1971年~1973年の間に登場し


約40年間にわたり活躍をつづけた。


1971年のダイヤ改正の時に特急車の数が減るため


それを増やす目的で登場した車両である。


その当時特急車として活躍を続けていたのは今はなき


1900系だ。1900系は2008年に引退している。


初代(旧)3000系の車歴は決して単調なものではなく、


2200系などと比べれば複雑なものではないが、


当初6両1編成で登場したのが1両増やし7両になったが、


その時にはダブルデッカー(2階建て車両)は連結していなかった。


1989年に三条~出町柳間の鴨東線が開業した際に8000系


特急車が登場する事になり、それを境に初代(旧)3000系は


急激に数を減らす。京阪としては珍しくほとんどの車両


車齢20年程度で引退に追い込まれている


車齢若く引退となったため、台車を履き替えた上で大井川鐵道と


富山地方鉄道に運転台のある車両合計18両が移籍している。


移籍した初代(旧)3000系は今でも活躍を続けている。


この事については、明日のブログで書きたいと思う。


1995年に不要となった初代(旧)3000系の中間車を活用し


ダブルデッカー化する改造を行った。


すでにこの時点で初代(旧)3000系は現存する1編成


すなわち3505編成だけで、これが3月10日(日)をもち


定期列車から引退し、3月31日(日)の臨時特別運転を


もって完全引退する事になったのである。


1編成だけ残った理由としては、8000系の予備車的な要素


強い。8000系は現在テレビカーがなくなり豪華な改造を施し


いるがその改造工事をしている間8000系の数が不足するため


それを補っていたのである。


今の3000系(コンフォートサロン)が2011年5月のダイヤ改正で


中之島線に入る快速急行の運転がなくなったため特急に移った。


特急車の数自体は以前よりは余裕のある状態になっている。


すでにこの時点で初代(旧)3000系の引退は時間の問題と


なっていたが、それでも2年近く活躍をつづけたのは車検期限が


影響しているのだろうと思う。詳しくはわからないが以前聞いた


話では2014年にそれが切れるらしく、京阪の方針としては


次回の車検は通さないとしていたので、それまでに引退の


見方は自然な事であった。


・・・正直な話、初代(旧)3000系にいつどこで乗ったのか?


覚えていない。今でこそどの列車で運転されるのかダイヤが


京阪HP内にある特設サイトに出ているがこれが出たのは


公式に引退が明らかになってからで、それ以前は出ていなかった。


私が特急に乗ると初代(旧)3000系にあたる機会はかなり


多く最初からこれに乗る事を計画していたわけでもない。


たまたま来た特急が初代(旧)3000系、ここ1~2年は


意外に8000方が少ないくらいだ。


一部ではあるが、初代(旧)3000系の過去の思い出ともに


写真を出して行きたい。



イキルワケ


↑2009年10月に寝屋川車庫の一般開放イベント


「ファミリーレールフェアー」で今の3000系第1編成と


5000系が一緒に並ぶシーン。


新旧の3000系が一緒に並ぶのはこれが最後だったかも


しれない。昨年は単独で展示されたようで行けなかったのが


今思うと無念でならない。



イキルワケ


8531(3505)樟葉にて


イキルワケ


↑8081(3006)枚方市にて


2枚とも2011年3月撮影。東日本大震災後の「自粛ムード」


さらなる巨大地震に対しての恐怖感
今の3000系快速急行が


なくなることもありどうも浮かない気分であったが、乗れたことに


より気分が高揚した所もあった。


イキルワケ


↑すっきりとした初代(旧)3000系の車内



イキルワケ



イキルワケ


↑初代(旧)3000系運転開始40年をアピールする


ヘッドマーク。2011年の話だ。


この時は「ファミリーレールフェアー」に行く途中だったが


営業列車だったのでこれに参加しない事を知りとても


残念だったことを今でも覚えている。



イキルワケ



イキルワケ


↑引退が公式に明らかになった昨年夏は「最後の夏」、


”往年の京阪特急”停車駅をめぐりながら何回も乗ったが


初代(旧)3000系に乗っている時間が「優雅」と強く感じる


瞬間でもあった。



イキルワケ


↑ダブルデッカー車内。


「混雑するから」と言う理由でダブルデッカーは今まで敬遠


していたが出町柳から座席を確保し階下の1人掛け席に


座ると8000系のそれとは違う雰囲気、流れゆく車窓を


見ていてとても有意義な時間を過ごす事が出来た。


しかも乗車券だけで乗れるのが大きい所で、


低価格でこれだけの贅沢を味わえる列車は日本で


他にないだろう。



イキルワケ


↑「クラシックタイプ」として昨年9月から出た”往年の京阪特急”。


「特急」のヘッドマークは幕式から昔あった取り付け式になった。



イキルワケ


↑3月10日に定期列車から引退する事になった。


私としては、「最後にもう1度」初代(旧)3000系とともに


優雅で有意義な時間を過ごしたいと思っている。