こんばんは。


四日市で名古屋線から内部・八王子線に乗り換える。


名古屋線の改札を一旦出て長い通路を約3分ほど歩いて


内部・八王子線の改札に着く。自動改札機もあれば券売機もあるし


駅員も居る。内部・八王子線は四日市と内部以外の駅は無人駅で


あるが多くの駅で券売機があり、この日乗り降りた同線の


無人駅では小古曽(おごそ)にはそれがなかったが、


日永(ひなが)と西日野はそれがあった。


内部・八王子線では名古屋線などで使えるpitapaICOCA


言ったICカード乗車券使えない。愛知・三重県内の近鉄は


スルッとKANSAI自体が使えないが内部・八王子線も同様である。


前述の通り乗換駅の四日市は一旦改札を出ないといけないので、


知らないうちにICカード乗車券のエリア外に乗り越すと言う事はない。



イキルワケ


↑10:30発の内部行きは「261」と書いた車両がやってきた。


(内部・八王子線は全列車普通なので種別省略)


260系と言われる車両だ。


3両1編成となっているが、中間の車両と前後の車両の


屋根の高さが妙に違う。中間の車両の方が屋根が高い。


車内に乗ってみると



イキルワケ



イキルワケ


↑路線バスのような1人掛けの固定式座席が並ぶ。


転換式ではないので向きを変える事が出来ない。


四日市方面に向かう場合は進行方向通り座る事になるが、


内部・西日野方面に向かう場合は進行方向と逆向きに座る事


になる。これは前の車両と後ろの車両がこの形の座席であるが


中間の車両はロングシートとなっている。


調べてみると、固定式座席の車両とロングシートの車両は


形式名が違う。前者は260系であるが後者はサ120形と


言われる。サはJRで言うサハすなわち運転台もモーターもない


中間車両の事である。元々は近鉄にある車両ではなく、


三重電気鉄道と言う中小私鉄の車両であった。


内部・八王子線は三重電気鉄道が前身で1965年に


近鉄に合併されている。


この時乗った「261」は1982年製の車両であるがこれと組む


中間車の「121」は1949年前後に製造した車両だ。


(「122」「123」は1949年製造だが「121」については


調べきれなかった。一般的に車両番号が近い場合製造年も


近いので「1949年前後」として以下書き進めて行く)


「121」に関しては60年以上も走っているので車両を置き換えたい


近鉄の考えも十分わかる。


内部・八王子線はワンマン運転で、発車直前に運転士が


乗務員室に入ると発車のブザーが鳴り10:30に発車。


お客は3両でせいぜい20人前後と言った所だ。


四日市の次の赤堀はとても昔ながらの風情ある駅で


「重要文化財」とも言いたくなるくらいだ。


赤堀の次の日永ですぐに八王子線西日野方面と分岐する。


内部行きは線路が直線となっており駅舎前の1番のりばに


入ったが、西日野行きホームは進行方向に向かって


大きく左にカーブしており、日本ひろしともこれだけ急なカーブを


している線路はほとんど見かけない。


西日野発の列車を見届けた後日永を発車。


吊り掛け式モーターなのか?床下から強く響くわたる音が


聞こえてくる。しかし、乗り心地は良くない。床から押し上げる


ような揺れがダイレクトで車内に伝わってくる。


これは車両と線路のいずれかが原因と考えられるが、


車両はただでさえ老朽化しているのでこれが大きいか?



イキルワケ


↑泊では内部発の列車と交換。なぜか右側通行のホームだ。


ここまでで降りてしまうお客が多く、泊を出た時点でお客が10人


切った。途中駅から乗ってくるお客も少なく四日市を出たら


降りる一方だ。流れは完全に四日市に集中しておりここでは


なく線内のみの利用は少ない。


小古曽を出ると最近建った住宅やアパートが目立つ。


そこには車が最低でも1台以上はあるし、道幅が広い


幹線道路も内部・八王子線に沿ってあるので、


普段の移動手段は同線ではなく車である事がわかる。



イキルワケ


↑261



イキルワケ


↑121


前後の車両と屋根の高さが違えば作りが違うようにも見える。



イキルワケ


161



イキルワケ


↑161の運転台付近


きっぷを持っていない場合は車内で精算する事になるが、


左側にある紙の運賃表を見て必要金額を「運賃箱」と書いた


小さな箱に入れる事になっている。この仕組みは内部・八王子線


だけではなく、後日乗った湯の山線や鈴鹿線でも同様だった。


改札で「全線新春フリーパス」を駅員に提示すると


「検札印を押させてもらっても良いか?


と聞かれたので押してもらった。


単に「12・30 内部」と書いただけのものだったが、


もしBRTとなってしまえばこの検札印自体が貴重なものになるのは


間違えない。



イキルワケ


↑内部駅の駅舎


どこにでもある小さな駅駅舎周辺は寂しい。


駅舎近くの建物には「乗って残そう内部線」と書いた


ポスターも見かけたが、むなしく見えた。


もっとお客が多いのであればBRTではなく、LRTも選択肢としては


あっただろうし、今時軽便規格の新車を入れるのは時代遅れ


とも思う。