こんばんは。


千頭でのSL3形式横並びは13:35からの10分間だけには


当然ワケがある。14:03発の新金谷行きSL急行


「かわね路14号」がSL重連運転で3形式のうち2形式、


C11-227とC11-190がこの列車として運転となる。


この発車前の準備があるため10分間だけとなったのである。


千頭駅近くの大井川橋梁に着くと13:47発の金谷行き普通


元近鉄の16000系が通ってゆくところだった。



イキルワケ


↑この列車も多くのお客を乗せて大井川橋梁を渡る。


大井川に架かる「歩行者専用」の橋からSL重連を撮る事に


したが、私が着いた時点でここには誰もいなかった。


橋から橋梁の方に目をやると予想通りカメラを持った同業者が


30人程度固まっていた。今年7月にC11-227が青一色に


塗られ「SLくん」と称した列車が走った時にこの橋梁の真下から


撮ってみたが構図取りが悪かったのか?見事に「使えない作品」


になっている。この写真は新金谷会場の内容をブログに書くときに


お見せしよう。



イキルワケ


↑自然豊かな場所を大井川鐵道は全線にわたり走っているが


今回は横から見たSL重連と大井川をバックにした写真にしてみた。


「歩行者専用」なのになぜか車が進入してきた。この橋は渡りきると


車止めがあるので通り抜ける事は出来ない。


そこから降りてきたのは初老のおじさんたち4人で、会話の


内容からしてSLを撮りに来るためだけに掛川から


やってきたんだとか。


SL重連が通る時間帯にはこの橋全体でもざっと30人が


橋梁に向かってカメラを構えていた。



イキルワケ


↑千頭駅の方向から汽笛が聞こえてきた。発車する合図だ。


ゆっくりと橋梁をSL重連が通過して行く。どれが先頭か?


ヘッドマークの有無はわからないが、とても画になる1枚だ。



イキルワケ


↑SL重連なので最後尾に電気機関車を連結する必要はない。


最後尾は普通に客車であった。


ここで撮り終えた後は千頭駅に戻る。SL3形式が横並びに


なっているときは多くの人でごった返していたが、SL重連の


「かわね路14号」に乗車したのか?お客はめっきりと減っていた。


今度はホームの中に入って見る事にする。


千頭は有人駅で駅舎の中には、有人のきっぷ売り場、


土産物屋、そば屋などがあり、無人駅だらけの他の駅とは


大きく様相が違う。千頭までは車で来ているのでホームに


入るには当然だが入場券(150円)が必要だ。


千頭駅には近代的な自動券売機は一切なく、きっぷ類は


全て窓口で買う仕組みだ。


大井川鐵道で自動券売機があるのは金谷だけで、新金谷、


家山、駿河徳山の有人駅では千頭と同じく窓口で買う事になる。


出てきたきっぷは「硬券」だ。これもよそではなかなかお目に


かかる事がなくなった。


改札にこれを差し出すと改札ハサミを入れられる。


これも他ではなかなか見られなくなった。



イキルワケ


↑ホームに入ると、検査入場中の元京阪3000系がホームに


止まっていた。私が聞いたところでは「検査が終わるのはいつに


なるかわからない」とあったが、この日営業列車として


動いている所を千頭からの帰りの車の中で確認したので、


検査が終わり営業運転に復帰したのである。


「SLフェスタ」開催の関係でお客が増えると判断したのか?


千頭15:40発金谷行き普通の臨時が10月6日、7日の


2日間のみ運転されることになり、6日のそれで運転したのが


元京阪3000系でだったのである。



イキルワケ


↑京阪特急のシンボルである「鳩マーク」も復元


されていた。元々この部分は「金谷⇔千頭」と書いた


行先版が付いていたが、千頭方の先頭車に限り写真の


ような形に。恐らく”出身元”の京阪で3000系が来年春を


もって引退するのでそれが関係しているように見える。


「鳩マーク」こそあるもののさすがに「特急」とは書いていない。


大井川鐵道にはない種別だからそれが書いていないのも当然


と言える。



イキルワケ


↑金谷方先頭車3008のサイドビュー。



イキルワケ


↑金谷方先頭車は以前の通り。ブログを書いていて思ったが、


先頭車になる部分は行先版を付けるが、後ろ方の車両は


「鳩マーク」にその都度変えているのか?と。



イキルワケ


↑井川線ホームに行くと14:51発の接岨峡温泉


(せっそきょうおんせん)行き普通のアプト式列車が


発車を待っていたが、発車案内版を見るとこれも今時


見る事が出来ないタイプの表示機だ。


しかし、おもしろいことに大井川本線のホームにはこの種の


表示機はないし、今や一般的なLED式のものもない。


全てが全て「昔に戻った」感じがするのが大井川鐵道の


最大の魅力と言えよう。



イキルワケ


↑元西武のE31形電気機関車。運転台の見学が


希望者に対して行われており、機関士が車内の設備に


関して細かく説明していた。汽笛を自由に鳴らすことも出来た。


だが、やはり気になるのはE31形電気機関車はいつから


運転を開始するのか?


今すぐには運転開始しないとは思うが、将来的にはSLの


最後尾に連結する補機として活躍するのかもしれない。



イキルワケ



↑14:50発新金谷行きSL急行「かわね路2号」を見送り



イキルワケ


↑千頭駅を見渡していると15:00になろうとしていた。


「SLフェスタ」千頭会場の地元の味でも食べようかと思ったら


「15時になったので店じまいを・・・」


と放送が遠まわしに聞こえてきた。


こうなれば期待も出来ず、一応会場に行ってみたが


お客はほとんどいなかったし商品もほとんど片付けられていた。


思ったよりも早い店じまいであった。


店じまいが早い理由はホームを見ればすぐにわかる。


この日のSLは14:50発の新金谷行きで終了でそれが


いなくなると、人はまばらとなった。


これではお客が望めない。15時終了も十分納得できる結果


であった。


地元の味は食べたいと思えばいつでも食べられるので


別の機会として、翌10月7日(日)は島田市の


プラザおおるり会場と新金谷会場に行って見る事にした。