こんばんは。


車掌が乗っている列車(ツーマン列車・ツーマン運転)では


基本的に車掌がドアを閉めることになっている。


車掌がドアを閉めたら、その事をどうやって運転士に知らせるのか?


と言うと、運転台にドアが全て閉まると点灯するランプがあるので


それを確認する。


JR東日本の電車ではこのランプが点灯=発車して良い


とみなすので、車掌はホームの安全を確認するだけとなる。


それ以外のJR各社や私鉄各社は、車掌がドアを閉めた後


ホームの状況を確認し問題がなければ、発車しても良い


合図を出す。これを「発車合図」や「電鈴」と言う。


発車合図は、電車、気動車、機関車(客車牽引)によって


多少違ってくる。


先に機関車(客車牽引)から説明すると、ドアを閉めたら


車掌が機関士(運転士)に対して無線機を使って、


車掌)「こちら○○○列車車掌。○○○列車機関士(運転士)さん


どうぞ」


機関士)「はい、こちら○○○列車機関士(運転士)」


車掌)「発車」


のやり取りをして、列車を発車させることになっている。


ちなみに、機関車には客車のドアが全て閉まったら点灯する


ランプは存在しないので、ドアが開いている・閉まっているかは


運転台からわからないはずだ。あくまでも無線機を使って


車掌からの情報が頼りになると思われる。


・・・電車ではJR東日本などの一部鉄道会社を除いたほとんどで


発車合図を使っているが、気動車ではJR東日本もそれを


つかっている。気動車だけで見てしまえばJR6社全て


それを使っていることになる。


ここで疑問。


「JR東日本は、電車では発車合図を使わないのに、


気動車では発車合図を使っているのか?」


これは、2~3年ほど前までのJR東海・西日本でも同様の事が


言えるが、両社とも今では電車でも発車合図を使うように


なっている。


発車合図を使う目的としては、ホームの安全を確保した上で


発車させたい事が最大の理由であろう。


気動車ではこれに加えて、「欠乗事故」防止もある。


気動車の運転している路線では、無人駅が多いので車掌が


ホームに出てきっぷの回収、運賃の精算をする。


ドアを閉めたものの、何らかの事情で車掌が再びホームに


出ないといけない事になった時、運転士はそれを知らずに


列車を発車。車掌が駅に置いてきぼりにされる事故を


防止する意味合いもかなり強い。


これは個人的な予想だが、JR東海が電車で発車合図を使う


事になったのはこのことが理由だと思う。


静岡の東海道線ではこの種の事故が必ずと言っていいほど


年に1~2回発生しており、これをなくす目的もあろう。


ただ、JR東海では飯田線や身延線と言ったワンマン運転をする


路線では、以前からツーマン運転時は発車合図を


用いていた。


路線に関係なく、運転方法などの基本動作を統一させる


目的も見えてくる。


なぜJR東日本は気動車には発車合図を使っているのか?


気になった次第である。